Jacques Duphly / Pièces de clavecin, 3ème et 4ème livre



前回の記事「18世紀のフランス音楽 古典派 Part1 マンハイム楽派(前古典派 作曲家 音楽史 古楽)」ではマンハイム楽派の影響下にあるフランス音楽をまとめましたが、今回は同時代(1760年代~1780年代)の、後期ヴェルサイユ楽派の室内楽作品を中心に紹介していきます。


マダムのために~アデライードのための愉しみ

置き時計の鐘の音に始まり鐘の音で終わる面白い録音。ロココの王侯貴族気分を存分に味わえるアルバムです。ドーヴェルニュ、バルバトル、シモン、カルドンヌ、ギニョンらの珍しい楽曲が収録されています。


シモン・シモン
クラヴサン曲集 作品1 (1761)




ジャン=フランソワ・タプレ
6つのオルガン協奏曲集 作品1 (1758)




ルイ=クロード・ダカン
新しいノエル集 (1757)


フランスのクリスマスキャロル"ノエル"によるオルガン曲集。


ジャック・デュフリ
クラヴサン曲集第3巻 (1756) & 第4巻 (1768)


デュフリの後期作品集。これらの曲集は、フランスにおいてマンハイム楽派が台頭し始めた頃に出版されています。


クロード=ベニーニュ・バルバトル
クラヴサン曲集第1巻 (1759)



写本からのクラヴサン曲集

砲撃(Canonnade, 1777)、戦士の行進(Marche guerrière)といった、植民地戦争などの世相を反映した戦時色の濃い作品も含まれています。1760~70年代にかけての作品が多く収録されていると思われます。

クラヴサン、2つのヴァイオリンと2つのホルン、通奏低音のための4つのソナタ集 (1779)

バルバトルの後期作品。とてもロココ的で軽快優美な音楽です。


ドーフィンヌ(皇太子妃マリー・アントワネット)へのオマージュ

ルイ=シャルル・ラゲ、ジャン=バティスト・カルドンヌほか、マリー・アントワネットのサロンで活躍した音楽家たちによる作品集。


ラボルド ラモー

ジャン=ベンヤミン・ド・ラボルドによるサロン音楽。


ジャン=バティスト・クルムフォルツ
ヴァイオリンまたはフルートオブリガート付きハープソナタ集 作品8 (1780)


クルムフォルツはボヘミアに生まれ、パリでハープ奏者として活躍した音楽家です。この作品はマリー・アントワネットの女官長を務めたランバル公妃マリー・ルイーズに献呈されています。




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