キャプテン
ちばあきおによる野球漫画。
概要
1972年2月号から『月刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された。
それまで主流だった、いわゆる熱血野球漫画と違い、より現実的で欠点も持ち合わせた等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力して成長していく過程をみせていくタイプのスポーツ漫画を作り上げ、成功した。
当初の主人公である谷口が卒業して、それ以降も谷口の後を継いだ新キャプテンを主人公にすることで連載を継続した点も特徴的である。
『がんばらなくっちゃ』というタイトルで読み切り作品として発表されるが、翌号から『キャプテン』とタイトルを改めて新連載された。
イチローがオリックス・ブルーウェーブ入団の際にコミックスの全巻を寮に持ち込んだことが田口壮から語られており、元阪神タイガースの新庄剛志などは少年時代この作品のファンだったと雑誌取材で語っている。
また、アニマックスでアニメ版を放送の際、当時東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していた田中将大が「キャプテン」に関したインタビューに答えた。
あらすじ
野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。
そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。
しかし谷口は2軍の補欠で、レギュラーにはほど遠い選手だった。
そのことを気が弱くて言い出すことができない谷口は、周囲の期待に応えるべくすさまじい陰の努力を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていく。
谷口の卒業以降も連載は続き、新キャプテンを主人公として墨谷二中野球部が強豪へと成長する様を描いていった。
歴代キャプテン
■谷口タカオ
第1次キャプテン。
ポジションは三塁手、のちに投手を兼任。
野球の名門である青葉学院から転校してきたために皆に期待されるが、実は2軍の補欠だった。
しかし父親の助けもあり影で努力を怠らず、墨二のキャプテンとなる。
控え目な性格から当初とまどいはあったものの、やがてキャプテンシーに開花し、過酷なスパルタ練習で墨二を青葉学院と互角の戦いをするチームにまでに鍛え上げる。
その「がんばる」一辺倒の思考は、ときにナインの反感を買うこともあるが、自ら不屈の闘志を見せることで自然に周りの人間をまとめあげてしまう。
五十嵐以外に投手がいない状態で最後の試合に臨まなければならなくなると、ピッチャープレートへの足の掛け方もわからないところから投手としての練習を始め、ついには衆目の認めるレベルまで進んでナインを驚かせ、各々の自発的な努力を促す結果となった。
その最後の試合で途中、指を骨折したことをナインに隠してマウンドに立つが、これはその場にいたナインだけでなく、後に同じく試合中に怪我を負った近藤をも勇気づけるエピソードになった。
■丸井
第2次キャプテン。
ポジションは二塁手。
谷口の代にレギュラーをイガラシに奪われたことがある。
持ち前の強い熱意でチームを引っ張るタイプのキャプテンだが、かなりの激情家。
それが災いして春の全国大会では醜態を見せ、解任されそうになったこともある。
人情にも厚く、特に先輩の谷口を崇拝してよく彼を補佐し、また後輩には良き兄貴分として接する。
近藤のような上下関係に疎いタイプには容赦がない。
なお、キャプテンを務めている間、4番に入ったことがないのは彼だけである。
「イガラシに歯向かうなんてバカな男だ、おれっちなんて奴が居た為に一度も4番で打てなかった程の男なのに」と自身もイガラシを認め納得していた事が理解出来る。
自身もキャプテンになってから足りないと認識していた時も多々あり、イガラシを副将格に扱い意見も聞き入れていた。
夏の大会は地区大会決勝で延長18回の死闘の末に青葉学院を破るが、この試合でほとんどの部員が負傷。
全国大会は棄権せざるを得なくなってしまった。
卒業後も野球部の面倒を見たり、イガラシが行き詰った際にさり気無くアドバイスや練習試合の手配をするなど、常に外部から墨中野球部を支え続けた。
長期連載の『キャプテン』において第1話から最終話まで登場し続けた唯一の人物。
■五十嵐
第3次キャプテン。
小柄な体格ながら、青葉の監督をして化け物と言わしめる体力と、ポジションは一通りどこでもやってきたという優れた野球センスを併せ持ったプレイヤーで、作中では三塁手・二塁手・投手として活躍した。
入学時から中学生離れした言動が多く、言いたいことを無愛想にずけずけと言うその性格を先輩達に疎まれた。
しかし、1年時から実力は抜きんでており、谷口の英断で1年からレギュラーとして内野を守る(この時、丸井が外された)。
谷口の猛練習に最も積極的についていき、チームの重要なレギュラーとして先輩ナイン達の敬意をも勝ち取った。
エースとなった2年生時には、感情に走りがちな丸井を冷静な視点で補佐する役割も負い、丸井を差し置いて4番に入った。
キャプテンとなってからは谷口以上の猛練習をレギュラーに課し、墨二野球部を全国大会で戦えるチームに育て上げた(反面あまりの非情なスパルタぶりと選手の怪我が問題になり、春の全国大会辞退という結果も招いてしまっている)。
夏の大会では決勝戦で西日本の強豪・和合中を激闘の末に破り、悲願の全国制覇を達成した。
自己の欠点(球質が軽いこと)を知り、近藤に任せるところは任せて勝利のみを重視し、プライドは二の次で采配を振った。
冷静沈着なイメージが強いが、1年の頃はかなり短気であり、谷口に対してさえ業を煮し影で帽子を投げつけて批判したり、金成中学戦では激昂したところを丸井に諭されたこともある。
2年時にも、キャプテンとなった丸井がただ感情に任せて部員を叱りつけるのを見て激昂したこともあり、性根は熱いものを持っている。
成績優秀(学年10番以内)で、のちに墨谷高校に進学する。
■近藤
第4次キャプテン。
ポジションは投手と右翼手。
センスは抜群だが、直向さが全くない。
剛速球投手で強打者だが、バントや守備などの小技が苦手で鈍足である。
入部当初は図体に任せた野球技術の荒さと横柄な性格で丸井キャプテンの反感を買った。
しかし、彼の実力を見込んだイガラシの推挙と指導で、やがてイガラシに次ぐ墨谷のエースにまで成長する。
依然として大事な場面でのミスや無神経な発言などから、丸井からはよく蹴られ、チームメイトを幾度と無く激昂させている。
冷静が持ち味のイガラシですら頭にきて怒ったこともある。
その横柄な性格ゆえか、丸井がキャプテンの時には、作中、ほぼ毎回のように小突かれる場面が多い。
2年生時には5番を打ち、北戸中戦でサヨナラホームランを打ったり、和合中戦でサヨナラヒットを打ったり活躍したが、サインを間違ったりエラーをしたりと粗さも見せた。
一見へらへらとしたお調子者に見えるが、試合では限界を超えた投球をするなど、ときに丸井すらうならせる根性を内に秘めている。
原作では谷口が卒業してから入学しているので、自身が指をケガをした時に丸井が谷口が骨折したエピソードを紹介する際に名前が語られるだけで、両者が会うシーンはないが、アニメのオープニングラストで谷口、丸井、イガラシと共に走っているシーンで顔を揃えている。
乱丸のコメント![]()
この作品は私が生まれる前から連載されていたらしいですが、始めて知ったのはたしか小学校3年生の時にアニメ化されて放送が始まった時でした。
私なりに歴代キャプテンを解析してみました![]()
■谷口
才能はあったのでしょうが青葉の野球では開花しなかったようですね。
まさに努力と根性の人物。
自身の努力や行動により周りを動かす力を持っている。
全国優勝した青葉学院が地区予選の対墨谷二中戦で規定人数以上の選手を使ったと問題になり異例の再試合が決まり、みごとに勝ち取り日本一の栄冠を掴んだ。
墨谷高校を舞台にした漫画「プレイボール」の主人公でもある。
青葉戦での指の怪我から野球を断念しサッカー部に入部するが、野球への情熱が忘れられず野球部に入部する。
この後手術で指を完治させ投手として活躍し2年生でキャプテンを任される。
■丸井
才能的には4人の歴代キャプテンの中では1番低いと思われる。
前キャプテン谷口を神のように崇拝している。
短気だが情に厚い人物。
自分の才能も分かっており、五十嵐の意見を素直に聞く姿勢をもっていた。
キャプテンを解任されそうになったが最終的にはチームをまとめ上げた。
墨谷高校の受験に失敗するも、どうしても谷口と野球がしたくて編入試験を受けてみごとに合格した。
■五十嵐
いわゆる天才肌。
才能的にも4人の歴代キャプテンの中でもズバ抜けている。
打って守って投げれるオールラウンダー。
弱点があるとすれば投手としての球質が軽いところくらいである。
しかしコントロールと変化球のキレは抜群なので弱点を補っている。
場をわきまえない発言などからチームの反感を買うが、谷口や丸井の影響からかしだいにキャプテンらしく成長していく。
全国大会を戦い抜いた唯一のキャプテン。
■近藤
体格を生かした豪腕でパワーヒッター。
守備が下手で変化球に弱い。
得意分野じゃ抜きん出た力を発揮するが弱点も多い。
頼りないが何故か憎めない人物。
谷口とは原作での絡みはないが、アニメ「プレイボール」で墨谷高校VS墨谷二中で1度だけ対戦した事がある。
私の分析ではこんな感じになりました![]()
「キャプテン」で1番印象に残ってる試合は丸井君がキャプテンの時の地区予選決勝の青葉戦です![]()
延長18回まで戦い抜き全国大会出場を決めたものの、ほとんどの選手が負傷を負い出場を辞退することになりましたね![]()
本当にこの試合は感動しました![]()
4人のキャプテンの中で1番好きな選手も丸井君です。
何故か私は才能溢れる選手よりも努力で成長する選手が好きなようです。
情に厚いところもいいですね![]()
テレビアニメではイガラシ君がキャプテンの時に地区大会を優勝して全国大会出場を決めたところで終わりましたが、できれば全国大会も観てみたかったです。
多くのプロ野球選手がこの作品の影響を受けたみたいですね![]()
まさに野球漫画の傑作と言えるのではないでしょうか![]()
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