I'mみなさんこんにちは。
酒井根走遊会です。
今日は私たちの行っている”ランニング”を俯瞰することに繋がる話です。
“自宅待機“・”外出禁止“という要求をされると、人は不思議なもので逆に外に出たくなるものです。
私の住んでいる地域でも日に日に通りを散歩する人が増えてきているように感じられます。
(写真:WILD THINGS NZ TRAIL RUNNING CLUBより ”写真上・いつもの人々” ”写真下・隔離中の人々”)
ランナーにとっては“外を60分程度走ってくる”という習慣さえ崩さなければ、その60分以外は外に出なくても大丈夫ですが、特に運動習慣のない人にとっては自宅にこもっているのは非常に大きなストレスになります。彼らにとってこの外出禁止期間は“外で体を動かす”ことが肉体的にも精神的にも非常に重要なことだということに気付ける機会になると思います。
自宅待機でも“幸せホルモン”は以下3つ
セロトニン…イライラを抑える
ドーパミン…快感を覚える
オキシトシン…心を落ち着かせる
家の人と話したり、友人と電話したりするだけでなく、これらを自宅でのトレーニングで自分自身と会話をして分泌し、体だけでなく心の環境も整えましょう。
【ニュージーランドで、自宅待機でも幸せホルモン分泌のために】
運動をしよう!と思って最初に考えることは“場所”・“方法”・”道具”だと思います。
“場所”は今の自宅で、どこで運動できるか?と限られた選択肢の中から知恵を絞って作ります。中国やヨーロッパで自宅待機になった人が“リビングの机の周り8m四方でマラソンの距離を走った”、“7mのバルコニーを往復してマラソンを走った”、といった話がニュースで取り上げられたりしています。自分の家でもどこかできる場所があるはずです。もしくは小さい空間でもできることを発見するチャンスです。
“方法”はインターネットで世界中と繋がっているこの時代、いろんな場所で情報を得ることができます。有名選手も自宅待機の間にマット一枚でできるトレーニングを配信していますし、各国のパーソナルトレーナーはオンラインのトレーニングなども始めています。
(zane_robertson_nzl Instagram より: これから毎日3つの自宅で簡単にできるエクササイズを、ニュージーランドで自宅待機になっている人のために紹介していくよ!*紹介する運動はほとんどが自体重かチューブに関連したもの)
この“方法“における情報は次回以降に書いていきたいと思います。
”道具”
今回は“道具”というものについてニュージーランドスタイルをご紹介します。
ニュージーランド人は道具を自分で作ることが大好きです。道具だけでなく家の修理・リフォームなども自分たちでやります。そのための道具も一家に一セットといった感じです。彼らにとってDIY(Do it yourself/自分自身でやる)は一般的なことです。
そして彼らの生活の中で“パレット”を素材にして工作することは非常に多いです。
というわけで私もパレットを利用してトレーニング器具を整えることにしました。
簡易ではありますが懸垂台を作ることに成功。自宅で毎日懸垂ができます。
さらに懸垂だけでなく、強力な伸張負荷を掛ける腹筋、収縮負荷をキープする腹筋、肩背中のストレッチなど使い方は様々です。
というわけでこの懸垂台によって私の“幸せホルモン”はいつも以上に分泌されています。
“道具“はトレーニングの前段階ですが、これらトレーニングのための用具を整えるだけですでに心の環境が整えられることにお気づきでしょうか?
案をイメージして、設計図を描いて、素材を準備して、加工し、目的のものを作る。
この工程だけでおそらくトレーニングの時間以上になるでしょう。これだけでも自宅待機の時間を充実した時間にすることができます。
さらに作ったという事実に対する達成感・満足感、トレーニング器具に対する愛着も持つことができます。
“方法”の部分はオンラインで簡単に手に入ると書きました。現在、身の回りのほとんどのものがオンラインで簡単に手に入ります。しかしオンラインのクリック一つで簡単に手に入れたものよりも、自分の頭でイメージして、自分の手で一つ一つ作っていく作業でできた創作物は自分の時間を充実させていることに気が付きます。
これはランニングにも同じことが言えます。
能力の良し悪しに関わらず、自分のイメージできる目標に向かって、トレーニングを考えて、必要なことを準備して、取り入れて、挑戦し、達成する。“ゴール“もちろん大事ですが、その間の過程も楽しいですよね。
自宅待機・外出禁止で心が沈みそうになる今だからこそ、いままで見えていなかった心の整え方と“ランニング“の過程と結果を俯瞰して捉えて考えてみるのもいいかもしれません。
ちなみにパレット工作はニュージーランドにきて随分慣れているので、懸垂台はすぐにできましたが、大きいものは失敗すると用途が少なくなるだけでなく廃材も出てしまうので、まずは小さいものから作成することをお勧めします。
(最初に作った”コーヒーテーブル”と”その後に作ったコーヒーテーブル” 小さいものは後で改良しやすく、失敗も修正しやすい。小さいもので得た成功・失敗経験を次の少し大きな目標に繋げていくこともランニングと同じ。パレットの木材に癖があって使える用途や組み合わせられる材料・方法が変わってくることはコーチングと同じ。)
海外にきて合理的にランニングを説明するコーチはたくさんいますが、もともと教師をしていたNZのスティーブコーチはこうした”一般的に人々が成長過程や暮らしの中で気が付くこと”を例に挙げて教えてくれるのでとても分かりやすいです。今の状況はランニングだけでなく広い視野を持つ良いチャンスであると思います。
まとめてしまいましたが、昨日の練習報告を書いておきます。
昨日は強風+雨でタフな一日でした。ウェリントンの向かい風は口の周りの空気を吹き飛ばし呼吸が苦しくなります。そんな中5㎞TTはきつすぎたので、いつも通りにAlbermarle Rdに変更、2分4秒と昨日と同じタイムでした。その後に家の前の坂を使って坂ダッシュ10秒を6本。
5㎞TTは天候が落ち着いてくる週に行いたいと思います。
ウェリントンは今日も雨・風、最大風速は20m/sにもなりそうですが様子を見て走りに行こうと思います。
それでは今日もHave a nice day👍