.
コレクティヴ・ハウスって、ご存知ですか?
.
「住まいをシェアしてみませんか」というテーマで、
11月8日、NHKの番組・クローズアップ現代でも、
特集していましたが、共有スペースで人と人が
話し合い、触れ合いながら暮らす住まい方が、
いま、注目されています。
番組内では、今回、だし取り教室でうかがった
コレクティヴ・ハウス聖蹟も取材されていました。
<一つ屋根の下、つながる家族たち>というタイトルに
居住者の方の「ずっと合宿してるような感じ」という
カップル。
いい感じで合宿?を続けるには、それなりの月日をかけた
努力があるわけで、今回の教室を提案してくださった山下
ゆかりさんによると、
「どんな小さなことでも、全員で話し合います。全員が納得
するまで話し合うんです」
今回の教室も、みなさんで協議し、決まったものです。
さて、ハウスでは、
キッチン、ダイニングはシェア(共有の)スペースとして使え、
食事作り、掃除は、男女同等に当番制というルールです。
またハウスでは、
・共有スペースは、コモンスペース、
・食事は、コモン・ミールと呼ぶそうですが、
コモン・ミールの当番が回ってくるのは、1人に付き月4回。
毎回4人の当番制で、献立を考え、買い物、調理、
後片付けまで担当します。
.
最寄の駅は、京王線・聖蹟桜ヶ丘から徒歩5分。
2階建ての建物の前に立ち、玄関を見ると、ガラス越しに
リビング&ダイニングルームとキッチンが見えます。
中に入ると、ゆったりとしたテーブル席、アイランド形式の
調理台。温かみのあるすてきな空間・コモン・スペースです。
現在、ここには、0歳児~60歳代の方がお住まいです。
だし取り教室に参加していただいたのは、
居住者のお友達も含めて、44人のみなさん。
<だし取り>をみなさんと体験し、<だし>をみなさんで味わい、
今後のコモンミールに生かしていきたい、とのことでした。
.
<だし取り教室スタート>
いつものように、だし素材の昆布、かつお節、煮干しを食べて
いただき、わたしのだし取りのあと、
みなさんに、少しずつだしの旨味をたしかめていただきます。

次に、テーブルにカセットコンロを置き、6班に分かれて、
だし取りをしていただきます。


だし取りをしたあとの、かつお節のだしがら、400g分です。
福井県の谷本さまからお送りいただいた、名残りの秋茄子、
ピーマンと大根の間引き菜。
44人分だと切る量も多いけれど、料理のしがいがありますね。
当然、1つの鍋では無理。
鉄鍋とテフロン鍋、仕上げの違い、味の違いも見ていただき
ました。

入居は昨年2009年5月。
入居当初は包丁さばきがぎこちなかった男性も、当番制で
作るうち上手になり、いまや、料理当番が楽しみになっている
そうです。
だし巻き玉子。
だしをたっぷり使います。6班に分かれて焼きます。


おいしそうでしょう?
みなさん、初めてなのにとっても上手に焼けました。
このだし巻き玉子は、まきすを使ったもの。
舞茸としめじの炊き込みごはん。
約30合の大量のきのこごはん。お釜のふちスレスレまで
きのこを入れて炊きます。
ほら、炊けました。11合の炊飯器です。
合計約30合炊きました。
重いので、男性の手があると助かります。

余ったきのこは、当座煮風に。
大根の間引き菜。
柔らかい葉は、煮びたしに。
上に、ふうわりと、かつお節を天盛りします(写真取り忘れ)。
根は辛いので、ゆでて、だしがらの昆布と即席漬け。
柚子を散らして。
すまし汁、44人分。
実は、もち麩、三つ葉、吸い口は、柚子。
お椀が足りなくて、子どもたちは、ティー・カップに。

家族だけではない食事。

食後は、当番の方が後片付け。
前述しましたが、当番は、いつも4人。
とっても、スムースな働きぶり、スマートさに感心しました。

食後は、みなさん思い思いにすごします。

わたしのお向かいに座っていたのが、小学2年生のMくん。
「Mくん、学校楽しい?」
「楽しいよ、ぼくの学校」
Mくんの通う小学校は「賢治の学校」というNPO法人の学校。
宮沢賢治とシュタイナーの教育方針をミックスした授業内容
の学校とか。

「これは、かんじ(漢字)のノートなの」
山や川、絵から象形文字を知り、漢字の成り立ちを覚えて
いく学び方のようです。(間違ってたらごめんなさい)。
初めて会ったわたしに、1ページ1ページ、ちっとも面倒
がらずに全ページ説明してくれるMくん。
ご両親の育て方なのでしょうが、もしかしたら、少しはこの
シェア・ハウスの住環境も手伝っているのかもしれません。
.
赤ちゃんは、Mくんの弟、Kくん。
だっこしている方が、今回、「だし取り教室」を提案して
くださったお母さんの山下ゆかりさん。

Kくんは、生後5ヶ月。
「Kくーーん!」、
呼ぶと、にっこり・・・・・・・いいお顔でしょう?

バギーに寝かせ、おかあさんが席を離れても、
いくつもの目が、Kくんに注がれています。
また、誰に抱っこされても、人見知りせずご機嫌です。
.
血縁関係はなくとも家族のように共に暮らせる住まい。
1人暮らしでも、ハウスに帰れば1人ではありません。
この日も、夕方から、
「ただいま~!」、「おかえりなさ~い」の声が増え、
食卓が埋まっていきます。料理を自室に運ぶ人もいます。
それは自由。
スペース、食事作り、掃除などを上手にシェアする住まい方
メリットも多く、心地よさそうです。
.
ある男性は、
「ここで暮らすようになってから、外で飲むことがほとんど
なくなりました。このコモン・スペースには誰か飲み仲間が
いますから。お酒を持ち込んで、一緒に飲んでます。
そういう意味でも、この暮らしは、快適です」
.
山下さんから「みなさん意識の高い方ばかり」とお伺いして
いましたが、アンケート用紙も、きちんと書いてくださいました。
23名の方からです。
みなさま、アンケートへのご協力ありがとうございました。
じっくり拝見させていただきましたが、今後の仕事の柱となる
ご意見が多く、心より感謝いたします。















