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さて、伊吹八幡神社から坂を下りて

浜に向かいます。

伊吹丸事務所の向かいの湾の中には、

3艘の船が停泊中です。

<バッチ網漁と高速船の役割>

「あの手前の船、さっき頂上からみた

高速船と同じものですよ。

奥の2艘と、1組なんです。

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いりこ漁は、探知船で探知してから、

あの3艘1組でするんですよ」岩田さん。

奥2艘は、バッチ網漁の網船。

バッチ網とは、網の片方づつを引きながら走り、

片口いわしを挟み囲み、獲る漁法。

*名前の由来は、男性のズボン下、パッチとか。

パッチの裾を片方ずつを引っ張る図をご想像ください。

高速船は、早いだけではありません。

水槽タンクに氷を積んでおり、獲った片口いわし

をその中に入れ、即、全速力で加工場へ運びます。

氷も高速船のスピードも、鮮度を保つために、

とても大切なもの、とのことです。

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漁と加工が分業の産地が多い中、

伊吹島では、17社全社、

漁から加工まで徹底した一貫生産をしています。

<加工場での作業>

山文さんの運搬船(高速船)が入港。

岸に寄せるやいなや、即、フィッシュ・ポンプを差込み、

片口いわしを吸い上げていきます。

いわし、見えるでしょう?

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フイッシュ・ポンプを吊り上げると、

吸い込まれた片口いわしは、

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山文さんのタンクに向かいます。

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加工場です。

見えますか。下に落ちていく片口いわし。

片口いわしだけ、送られます。

同じ網で獲れた他の雑魚は、右の口から下に送られます。

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この下では、<す=簾>という、

底板の部分がすだれのようなトレイで受けて

います。

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上の機械から次々と送られてくる片口いわし。

下で、トレイで受けます。

女性が隙間なくトレイをベルトコンベアーに

乗せて機械の下に送っています。

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ベルトコンベアで送られていき、水洗いされ、

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煮る(煮熟と呼びます)塩水釜の方へ送られます。

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トレイを重ねていき(籠立てと呼びます)、

沸騰した塩水釜に、一度に圧し入れて煮ます。

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煮ています。

ほんの5~6分だったような気がします。

煮ることで腐敗を防ぎ、脂もぬけ、

乾燥しやすくなります。

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右の棚は、乾燥器に入れる台車。

中央の青い台は、台車に乗せるため、

煮上がったトレイをセットしています。

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どんなかな?

まだ湯気が出ています。

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冷めてきました。

きれいでしょう?

傷ついたのが見当たりません。

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乾燥時間は、8時間~20時間。

大きさ、脂の入り具合によります。

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ここまでの同じ工程を2回見学しました。

高速船が到着してから乾燥室に入れられるまで

の加工時間の早いこと早いこと。

新鮮なままでいりこに製造されていく過程、

実際に見学して、よくわかりました。

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乾燥してからは、品質、大きさ別に選別され、

観音寺集荷場へ出荷。

入札後、日本全国へ出荷されます。

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さて、網の中には、他の魚も入っています。

選別機械から出てくる出てくる・・・出てくる・・・・・。

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透明なのはくらげです。

傷んだ片口いわしも、たくさん入ってます。

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片口いわし、少し、つまみ出してみました。

すごい選別能力の高い機械です。

たしかに傷んでます。

いわし(鰯)という字は魚篇に弱いと書きますね、

傷みが早い魚です。

真鰯よりも魚体の小さい片口いわし、弱いのは

言うまでもありません。

さわってみましたが、ほ~んとに柔らかく、

ど素人ながら一貫生産主義?が理解

できました。

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作業が落ち着いてから、市場に出せる魚を選別。

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たとえば、鰺

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甲いか

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他にも数種。

このあとは、床を手早くきれいに掃除して、

次の高速船を待ちます。

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おかみさん「来年は真夏においで」

「はい、伺いたいです」

「来ても、話しせんけどね。忙しいから。

ハハハハハ~~」

「ハハハハハ~~」

山文さんありがとうございました!!

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下は、漁業組合。

漁労長さんありがとうございました。

鮮度保持のための漁、興味深いプランクトンとの

相関関係のお話など多くのお話を教

えていただきました。

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発つぎりぎりまでお話しを伺いました。

伊吹いりこが、なぜおいしいか、納得の旅でした。

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伊吹島、手のひらに乗る大きさになりました。

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観音寺市役所伊吹支所 岩田和社所長さん。

観音寺市商工観光課 安藤さん

ありがとうございました!

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