だしソムリエ和田智子@徳島です。

暑い毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、先日のことです。大きなビニ-ル袋を下げた友人が訪ねてきました。

笑顔で「はい、これ!」と手渡された袋が思いがけず重く硬いのでその中の正体を確認してみると、冬瓜でした。

趣味で畑を始めた彼女は何でもやり始めると凝るタイプなので、彼女の畑で獲れた冬瓜の大きさは趣味で作っているとは思えないほど大きく、驚きながらありがたくいただくことにしました。



中国で東洋医学のお仕事をされている祖父をもつ彼女は、小さなころから知らず知らずのうちに東洋医学の知識について耳に入っていたようです。

その彼女から「冬瓜は美容にも良く、暑気を払い熱を冷ます効果があるので今のこの時期にはぴったりの食材。ほとんど水分なので煮物にすると美味しくて、わたの部分を少し残してゆがき、豚肉と炒めると美味しい。」

普段からとても身体の事に気を遣いながら生活する姿をみているので、彼女の言葉には説得力があり、わたしも冬瓜に興味がでてきたので少し調べてみました。冬瓜はカリウムを多く含み、高血圧に効果のある食材とわかったところで、いざ調理スタ-ト。

と、その前にとりあえず測ってみると、43センチ!さらに重さは4.6キロでした!

鶏のひき肉・砂糖・みりんに醤油と煮詰めていき、仕上げに刻み生姜を入れてひと煮立ちすると、とろとろの美味しい冬瓜の煮物の出来上がりです。


薄味に仕上げた煮物は、冬瓜から染み出るほんのり優しい甘みを感じさせてくれます。
とてもシンプルな食材、冬瓜+鶏肉で仕上げた料理ですが、これはお野菜のもつだしがあればこその一品です。うまみ成分で考えると グルタミン酸×イノシン酸 です。

さらに違う野菜、例えば玉ねぎやセロリ、にんじん等を一緒に煮込めば、また風味が変わり野菜だしのうま味をさらに感じられるかなと想像しつつ、
冷凍した残りの冬瓜は新メニュ-で友人に試食してもらおうと思います。

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