》あ~☆天気良いし動物園行きたいっすねぇ~
(*´Д`*)

そう言いながらイスに座り足をパタパタさせる私を
いつものように冷ややかな目で見ながら

》え。別に。動物園の何が楽しいの?臭いしダルイぢゃん。

と言い返したのは
ここ3~4カ月くらいで急に仲良くなった1コ上の通称『姉さん』。

現実的でいつも冷静でクール。
極端な言い方をすれば『冷めてる』。

でもそんな『姉さん』を笑わせるのが最近楽しい私。

今までいつも一人でキャッキャしてる私みたいなのが周りに居なかったからか
次は何を言い出すんだろ?
次は何をやらかすんだろ?
ってな感じで『姉さん』は私の発言や行動を見ながらも少しは私に興味はあるみたい。



》動物園楽しいですよぉ~♪毎回行くときは私がお弁当作って行くんすよぉ☆3年前くらいは2週連続で行きましたよぉ☆

と、両手をブラブラさせながら動物園の楽しさを身体中でアピールした私。



その瞬間。




私の右腕を掴みグイッと自分の方に引き寄せ
いつもより真面目な顔でこう言った。


》ねえ。何があったの?過去に何があったの?いつもそうやって笑ってるけどさ。たまに空元気っていうか何とかして笑おうとしてんの、私わかってるょ?









…………え。








過去なんて『今生きてる以上』誰にでもあるもんだょ…

それが素敵な過去だろうがそうでなかろうが…

過去は過去だょ。








黙りこんだ私の腕を掴んだまま姉さんは

》ごめんね、私、その辺すごい敏感なんだ。



そう言ってそっと手を離した。







人生の3分の一も生きてない私でも
自分の過去はそう簡単には言い尽くせない。

むしろ話したくない事の方が多いかもしれない…



でも…



それは誰も皆一緒ぢゃないのかな…






彼女は私の中に何を見たんだろう…






私の腕を掴んだその手は


熱くもなく



冷たくもなく




優しくて強くて




心なしか





温かかった。