【モスクワ大前仁】ロシア外務省は30日、武力衝突が続くシリア情勢をめぐり、アサド政権がモスクワで反体制派勢力との協議に応じることで合意したと明らかにした。伝統的な友好国であるロシアは、シリアのアサド政権が早期に崩壊する事態を恐れ、和平協議の仲介に力を入れ始めた模様だ。
ロシア外務省の報道発表は「反体制派も近く(協議に)同意することを期待している」と明記。だが反体制派連合「シリア国民評議会」の幹部はロイター通信に対し、ロシア政府から協議の提案を受けていないと説明したうえで「(アサド大統領との)協議には応じない方針を変えていない」と発言しており、協議が実現するかは不透明だ。
国連安保理ではアサド政権への制裁強化を求める欧米に対し、ロシアが反対している。