【チャールストン=犬塚陽介】米大統領選の共和党候補指名争いは、前例のない大混戦の様相を呈している。
1980年以降、共和党の最終的な候補(現職大統領を除く)は、開幕戦のアイオワ州党員集会か次戦のニューハンプシャー州予備選のどちらかを制した上で、サウスカロライナ州の予備選で必ず勝利してきた。
今回、サウスカロライナ州を制したのが、初戦のサントラム氏、次戦のロムニー氏ではなく、第三の男のギングリッチ氏だったことで、誰が候補に指名されても30年以上に及んだ共和党の“勝利の方程式”が崩れることが決定した。民主党を含めても開幕後2戦を落として指名を獲得したのは、92年のクリントン元大統領のみだ。
今後の指名争いの焦点となる予備選が31日に行われるフロリダ州は、これまでの3州に比べて面積や人口の規模が大きい南部の大票田だ。テレビ広告の費用も桁違いで、組織力と資金力がカギを握る。老後を過ごす富裕層の白人が多く、価値観や人種も多様だ。
ロムニー陣営は組織力と資金力で他陣営を圧倒しており、CNNテレビなどが17日までに実施した同州での調査でも支持率43%を獲得。サントラム氏の19%、ギングリッチ氏の18%を大きく引き離している。
ただ、ギングリッチ氏のサウスカロライナ州での圧勝が保守票の動向に影響を与える可能性もあり、情勢は不透明。各候補は現時点で、フロリダ州の結果にかかわらず、指名争いを継続する方針を示している。