クアラルンプール(CNN) マレーシアの首都クアラルンプールの裁判所は9日、元側近との同性愛の罪に問われたアンワル・イブラヒム元副首相(63)に対し、無罪判決を言い渡した。
アンワル氏は2008年6月に元側近との間で同性愛の関係を持ったとして起訴された。同国では同性愛行為が禁止され、法定刑として20年以下の禁錮が定められている。
裁判官は判決言い渡しの中で、証拠として提出されたDNA鑑定結果は信頼できないと認定、不確かな証拠に基づき有罪判決を言い渡すことはできないと指摘した。
判決が言い渡されると法廷には歓声が上がり、親族は涙を見せた。裁判所を出たアンワル氏は大勢の支援者や報道陣に囲まれて「正当な判決が出た。私の無実が証明された」とコメントした。
アンワル氏はこれまで一貫して無罪を主張、事件は自分の政治生命を断とうとする政権側が仕組んだものだと訴えていた。アンワル氏が中心となって組織した野党連合は08年の議会選挙で躍進。捜査当局が同氏を逮捕したのはその4カ月後の同年7月だった。
アンワル氏は1998年にも同性愛の罪で有罪判決を言い渡され、半年間服役している。裁判所は2004年にこの判断を覆し、有罪判決は取り消された。