【ニューヨーク=柳沢亨之】カナダからの報道によると、同国のケント環境相は12日、2012年末に期限切れとなる温室効果ガス排出削減の枠組み「京都議定書」から近く脱退すると表明した。
京都議定書締約国の脱退は初めてとなり、11日に閉幕した国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)で延長が決まった京都議定書の実効性に打撃を与えそうだ。
ケント環境相は記者会見で、脱退の理由について、中国や米国などの主要排出国に削減義務がないため、と説明。京都議定書については「カナダにとって過去のものだ」と述べた。脱退の具体的時期については明言しなかった。
一方、脱退後の温暖化対策については「国内で排出削減に努める」と述べるにとどまった。COP17で、20年の発効方針に合意した京都議定書後の新たな法的枠組みについては「合意できるよう取り組む」とした。