怖いモノは色々あるけど、
そのうちの一つが『トイレ』。

昔のトイレ…便所は、
廊下の突き当たりや、

外(私の田舎は、
牛小屋の前を通らねばならず)にあり、

『行く』事自体が怖くて
おののいてました。


そして己の恐怖心を
生理現象の限界が上回り、
やっとの思いで辿り着いても、

そこで迎えてくれるのは、
薄暗い照明の狭い空間と、
和式便器。

当然ながらの、
現物溜め置き式。

ぽっかりと開いた
和式便器の暗い穴から、

手が出てきて、
穴の底に
引きずり込まれるのでは…。

手は出てこないかもしれないけど、

ふらふらと
その暗い穴に
引寄せられて、
うっかりと落ちてしまうのでは…。

そんな怖さが
頭の中いっぱいにありました。

大人になった今、
その怖さは
おかげ様で
100分の1ほどになりました。

(…って、まだ怖いのか、私!)

大人になった今の私が
怖いトイレ。

それは…

①只今お世話になっております、
某百貨店の従業員用トイレ。

何が怖いって、
流した後の
穴の向こうに吸い込むパワー。

強力過ぎる!!!

(…様に思えるのですが、
微弱なパワーによる
吸込みの心配で
別の意味で怖くなるよりは
マシなのだろうか?)


②JR天王寺駅構内の
とあるトイレ。

待機の状態は、
和式便器内に
水が6割ほど満ちており、

用足し後にレバーを押すと、
それらはあたかも流砂の如く、
吸い込まれていったかと思いきや、

ヒタヒタといつの間にか
和式便器内に水が溜まり始め、

(もしかして溢れる?
溢れる?!!)

と恐怖が心の扉を
そっとノックし始める頃、

便器内6割ほどの水位で、
静かに給水停止。

多すぎないかい?
その水量。

ともかく、
その満ち足りた
便器内の水量を見ていると、

この便器に
足を突っ込んでしまうのでは…。

と胸にスーっと、
ひんやりしたものが走り、
恐怖を感じてしまいます。


そもそもここのトイレは
昔から少し変わっていて。

かつては、
一定の時間が経つと
勝手に水が流れだす和式タイプ。

利用者は
和式便器を跨いだ部分にある

車のブレーキペダルを思わせる、
鉄板の足置き場に
足を置かないと、

時間が経つと
勝手に流れる便器内に
気をとられているうちに、

いきなり足置き場以外の場所
(つまりは、トイレの個室内)には、
チロチロと水が流れだす為、

足元びしょ濡れの
トホホ状態になってしまうのでした。


そんなこんなで、
大人になっても
怖いモノって
なかなか無くならないもんですなぁ。