よく利用する
コインランドリーの片隅に、

私の
『幸せ』
が置いてあります。


それは、
どっしりとした、
マッサージ椅子。

椅子の側面についたハンドルで、

マッサージの位置を
自分で決める、
自発性を促す優れモノ。

昔は、
お風呂屋さんは勿論、
たまに個人の家にも
鎮座していた、

由緒正しき
マッサージ椅子。

最近は、
微に入り細に入った
マッサージ椅子が
圧倒的な中、

こんなところに
いらっしゃったとは…。

洗濯物の洗い上がりを
待つ間に、
マッサージしてもらいます。

マッサージする部分のコマが、
キュキキュキと音をたて、


『力一杯のマッサージが自慢です!』

と言わんばかりの
粗雑な振動で、

人間に迎合する事などなく、
乱暴にマッサージ。

骨の耐久性を調べるかの様な、
力強いマッサージに
徐々に慣れてきた頃

何の予告もなく、
いきなり終わる
この潔さ。

この至福の時間は
3分ばかし。

お値段は破格の20円也。

あのマッサージ椅子が
ある限り、

私の至福の時間は
続きます。