「あ‥2人であなたの悪口言ってた(笑)あとは内緒」

「‥」
彼女と元彼女が何を話したか気になったので元彼女に聞いてみた、けど同じ答えだった

「‥そんなに気になる?」

「気になるから聞いてるんだよ‥」

「悪口ってのは半分当たり‥単純というかバカ正直過ぎるもん」

「‥」

「わたしと彼女似てるかも‥」

「どこが?」

「何となくね‥」

「2人して単純バカと付き合ったから?」

「さぁ‥あ、少しだけ合ってるかも(笑)」

「‥」

「良い意味でだよ」
「‥そっか」


「本当‥大切にしなさいよ彼女‥」

「わかってるよ‥」

「ダメだったらまた付き合ってみる?」

「‥は?」

「本当単純だね(笑)」

「悪かったね‥」

「あの頃のまま‥変わってなかったね」

「‥何が?」

「良い意味で変わってなくて良かったかなってね」

「‥そっか」

「うん」

「あ、その内また飯でも食べに行かない?」

「うん」

「子供達‥何か言ってた?」

「2人共凄く喜んでた、特に○○(下の子)なんて○○さんの事凄く気に入ったみたいだよ」

「そっか」

「彼女によろしく伝えといてね」

「ん、じゃあまた連絡する」

「ありがとうね」

‥結局何も聞けずじまい
知らなくても良い事なのかな‥

「今日はありがとうね」

「いや‥何もだよ」

「○○さんも来てくれてありがとう」

「いえ、こちらこそゴメンなさい無理言って」

「気をつけて」

「ん、それじゃあ‥」

車に乗ろうとした時‥下の子が
「‥あのね、○○○」

「ん?」

「また来てくれる?」

「‥あ」
一瞬返答に迷った、あの時のような思いはさせたくないから‥

すると‥
「また来るからね○○くん」

「‥!?」

「○○ちゃんもまた一緒に来ていいかな?」

「うん、一緒に来て」
そう答えて笑顔になる下の子


「それじゃあ‥」


帰り道彼女に‥
「また来るなんて言って良かったのかな‥」

「何で?」

「何で?って‥」

「また来ればいいんだから」

「え?」

「元彼氏としてじゃなくて友達として‥」

「‥そっちはそれで良かったの?」

「‥正直わからないよ」

「‥」

「でも‥このままじゃいけないって思ったから‥」

「ん‥」

「だからね‥」

「そっか‥あのさ、また一緒に来てくれるか?」

「うん‥」

「‥ありがとうな」
「うん‥」

「‥ゴメンな」

「うん、本当仕方ないね‥」


「‥あのさ、そういえばさっきあいつと何話してた?」

「ん?‥教えない(笑)」
「多分‥結婚してたと思う‥」

「‥」

「‥あの時はそのつもりでいたから」

「あ‥そういえば一度プロポーズしてたね」

「‥」

「父親としては合格点だったんだけどね‥」

「彼氏、旦那としては不合格だった」

「‥うん、あの時点ではね」

「‥○○はどうなってたと思う?」

「同じ‥」

「‥そっか、惜しい事したな(笑)」

「さぁどうだか(笑)」

「あ、久し振りに笑った顔見た‥」あの頃一番好きだった‥守りたいと思った笑顔‥

「彼女‥幸せにしてあげないと」

「ん‥頑張るよ」

「幾つだっけ?彼女」

「俺の10コ下だからそっちの一回り下‥」

「子供達‥大きくなったでしょ?」

「うん、さすがにもう肩車出来ないかな‥」

「2人共ずっとあなたに会いたがっていた‥大変だったんだからね」

「‥ゴメン」

「あの子達にとって父親はあなたなのかも‥」

「‥」

「嘘(笑)、○○さんから聞いたよ、彼女に初めて会った時‥自分の事バツイチだって言ったんだって?」

「‥まあね」

「ひょっとしてずっとそう言ってたとか?」

「‥うん」

「バカみたい‥」

「‥」

「でも‥ありがとうね‥」

そう言って子供達の元へ歩いて行く彼女

「バカか‥確かにバカだわな‥」