初公開 2021年6月27日
情報追加 2021年7月4日 海外FMラジオと60MHzSTL回線
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職場起点として名古屋→東京→札幌→福岡→大阪まで戻って来ました。
愛知の自宅には29日にならないと帰れません(泣)
北海道で大雪TWR118.55MHzと同一周波数で中国語の管制が強弱伴って数十分程受信出来た
という情報を貰いました。
恐らくEs/Eスポが発生し120MHz帯エアバンド付近でも中国の電波が反射し届いたのでしょう。
今日はする事ないので暇つぶしブログ更新。
Es/Eスポとは何か?
ここから解説すると長文になりますが、通常VHF帯30MHz付近から上の周波数は電離層と呼ばれる
層と大地を反射して数百キロから数千キロ先までは電波が伝わりません。(見通し伝搬)
航空機局(機体)からパイロット等が送信電波(音声)がFL350/約10.66km上空から200km以上離れた
地点で受信出来るのはEsではなく「見通し距離通信」という直接電波を受信する「直接波」です。
もっと身近な所で例にすと私達がAMラジオと呼んでいる中波放送531kHz~1620kHzでは上空にある
バウムクーヘンの断面や木の年輪の様ないくつか電離層の内D層が中波の電波を吸収してしまう為
遠方までは届きませんが、夜間になるとD層が弱まりE層やF層で反射される為、例えば東京の
ニッポン放送1242kHzを札幌でフェージングと呼ばれる電波の強弱を伴って受信出来ます。
この性質を生かして昔は日本周辺各国から中波で日本向け日本語放送が盛んに放送された
時代がありました。現在中波で行っているのは中国・韓国位でしょうか。
また中波より高い周波数の短波と呼ばれている3~30MHzではご存知の通り
航空無線や船舶通信アマチュア無線その他短波放送等も行われています。
これら短波帯では通常の電離層反射により遠方と通信や放送が行われています。
ところが、概ね初夏~秋にかけて電離層E層の電子密度が高い状態になると
通常ではVHF帯やそれ以上の電波を突き抜ける所を反射させてしまい稀に120MHz帯や144MHz帯等
など100MH台と高い周波数で中波や短波程ではないせよ一時的に遠方へ届く場合があります。
ここ性質を活用して市民ラジオ27MHz帯、アマチュア無線28-29MHz帯や50MHz帯を使って
遠方の相手局と交信を楽しむ人達が沢山いて私もかつて熱心にアマチュア無線をやっていた時は
28-29MHz帯と50MHz帯で「Eスポ今日発生しないかな?」と楽しんでいた一人です。
ちなみにVHF帯全てを反射するわけではなく、先述した通りE層の電子密度がどれだけ高いか
低いか、Eスポそのものが何処の地域上空で発生するかや伝搬状態が刻々と変化する自然現象である為、27~50MHz位までは反射しても
FMラジオ放送76MHz~108MHzや航空無線の周波数である108~140MHz位では全く反射しない
事の方が多いです。
それだけ大雪TWR118.55MHz同一波で中国語管制が受信出来たというのは珍しいと言えます。
それでもFMラジオ放送では76~100MHz位の間で日本国内は勿論、中国・韓国・ロシアの放送が
航空無線よりは周波数が少し低い分FMラジオでEスポ受信出来る確率は高いと言えYouTubeで
動画公開されている方も沢山いらっしゃいます。
異常伝搬 Eスポ スポラディックE層 Eスポ無線 EスポFMラジオ 等と
YouTubeで検索してみてください。
参考リンク
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
神戸新聞社
丹波篠山でFM放送が突如中国語に
VORをビーコン代わりに受信しEスポ発生確認していた時代の話
もう20年以上前のお話です。
今でこそEスポが発生したしていないという情報は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の
サイトで随所情報が発表されていますし、アマチュア無線をされている方ならDXSCAPE.comなどで
情報を得る事もできます。
しかし現在でも100MHz以上となると自力で観測体制をとらないと判りませんのでダメモトで108~118MHz(札幌VOR113.9MHz以外の)国内VOR周波数をチャンネルメモリーさせて休日は常にグルグル
廻していた時期が数年ありました。
その後平日の日中なんて聞いている余裕はありませんので「どうやって記録取るか」を考えた末
VHSビデオデッキにLチャンネルを受信機、RチャンネルをNHK第一放送を同時録画ならぬ録音させ
受信機の周波数とSメーター映像は職場で不要になったビデオカメラをデッキ映像端子に接続し
3倍録画でやっていました。
帰宅後にビデオを早送り再生で視聴しスキャン中のメモリー周波数が止まってSメーターが
動いている場面で通常再生し受信音を確認するという方法で観測していました。
受信音は必ず3文字の音響モールス符号がVOR波に重たんされて数十秒毎に送出されますので
どこの周波数でどのVOR局を受信しているのかが判りますし、NHK第一ラジオも
同時録音しておけば何時から何時の間に受信したかという時間も大まかにとれます。
※時計も撮影しておけば良い話ですが(笑)
あ!!!感じんなことを・・・VORは水平偏波で送信されており
受信する場合はAMモードで受信してください。
あと水平偏波で送信されている点と地上にある航空機受信を想定していない為
(※計器飛行中の航空機が活用する前提)
ご自宅や車、付属アンテナなど垂直アンテナでは受信状況が悪い場合もあります。
一方でEスポ発生による反射伝搬においては水平偏波で送信された電波を垂直アンテナで
受信するとお近くのVOR局直接波より強力に受信出来る場合もあります。
・実際どうだったのか
28-29MHz帯や50MHz帯アマチュア無線やFMラジオより周波数が高い108MHzから上である点や各地VORは札幌においてはお昼前後に九州・四国・関西方面が数分~10分位受信で来た日もありましたが初夏から秋にかけて4~5回程度確認出来れば良かった方です。
FMラジオ放送より高い周波数で緯度の関係もあるとは思いますが札幌を離れて暮らして十数年経過
し愛知県民となった今では北海道より南の方がアマチュア無線にしてもFMラジオにしてもVORにして
も比較的高い周波数でEスポ反射による遠距離受信のしやすい・・・かな?!という気はします。
タラダラ書いてしまいましたが
やってみようかな?程度でもし
万が一ならぬ万が一億でもいらっしゃれば(笑)
いないと思う(笑)
下に国内VOR局リストを出しておきますのでご活用下さい。
RJCO札幌飛行場 VOR RWY14アプローチチャート
札幌VOR/DMEの周波数とコールサイン(識別符号)SPEと供に
モールス符号が記載されています。
・VOR局リスト(周波数順) <AMモードで受信>
※全局網羅しているわけではなく(汗)一部休止局を含みます。
帯印は北海道内設置
アンダー印は地域局と同一周波数注意!
名称 MHz 出力w 識別符号
香川VOR 108.4000 100 KTE
三宅島VOR 109.0000 200 MJE
南紀VOR 109.0500 100 NKE
隠岐VOR 109.2500 100 OIE
北九州VOR 109.4500 100 KQE
庄内VOR 109.6000 100 YSE
帯広VOR 109.6500 200 OBE
三原VOR 109.8500 100 OSE
観音VOR 109.8500 100 KPE
浜松VOR 110.0000 200 LHE
鳥取VOR 110.2000 100 TRE
但馬VOR 110.4500 100 THE
雄和VOR 110.6500 100 UWE
小倉VOR 110.6500 100 KOE
多良間VOR 110.6500 100 RME
宇部VOR 110.8000 100 UBE
女満別VOR 110.8500 200 TBE
富山VOR 110.8500 100 TOE
吉備VOR 111.0000 100 OYE
中標津VOR 111.4500 100 NSE
能登VOR 111.4500 100 NTE
対馬VOR 111.4500 100 VCE
信貴VOR 111.6000 200 SIE
関西VOR 111.8000 200 KNE
小松VOR 112.0000 200 KMC
大分VOR 112.1000 200 TAE
羽田VOR 112.2000 200 HME
与論VOR 112.2500 100 YRE
函館VOR 112.3000 100 HWE
信太VOR 112.3000 200 SKE
宮崎VOR 112.4000 100 MZE
釧路VOR 112.5000 200 KSE
館山VOR 112.5000 200 PQE
宮津VOR 112.6000 200 YME
佐倉VOR 112.7000 200 TYE
花巻VOR 112.8000 200 HPE
熊本VOR 112.8000 100 KUE
紋別VOR 112.9000 200 MVE
串本VOR 112.9000 200 KEC
山形VOR 113.0000 200 YTE
大島VOR 113.1000 200 XAC
永良部VOR 113.1000 200 ONC
壱岐VOR 113.2000 200 IKE
百里VOR 113.3000 200 HUC
鹿児島VOR 113.3000 200 HKC
出雲VOR 113.4000 100 XZE
福島VOR 113.4500 100 FKE
天草VOR 113.4500 100 AKE
旭川VOR 113.5000 200 AWE
河和VOR 113.5000 200 XMC
銚子VOR 113.6000 200 CVC
高知VOR 113.7000 200 KRE
蔵王山田VOR 113.7500 100 ZMO
札幌VOR 113.9000 200 SPE
大阪VOR 113.9000 100 OWE
笠利VOR 113.9500 100 AME
守谷VOR 114.0000 100 SNE
青森VOR 114.1000 200 MRE
米子VOR 114.1000 100 YVE
名古屋VOR 114.2000 200 KCC
知念VOR 114.2000 200 TIC
玖珂VOR 114.3000 200 IWC
小豆VOR 114.4000 200 STE
木更津VOR 114.5000 100 KZE
福岡VOR 114.5000 200 DGC
利尻VOR 114.6000 100 RSE
八尾VOR 114.6000 100 YOE
大館VOR 114.7500 100 ODE
佐賀VOR 114.7500 100 SGE
那須VOR 114.8000 200 NZE
東北VOR 114.9000 200 MWE
江東VOR 115.0000 100 KWE
石見VOR 115.0500 100 IME
奥尻VOR 115.2000 100 ORE
清水VOR 115.2000 200 SUC
稚内VOR 115.3000 200 WKE
大子VOR 115.3000 200 GOC
与那国VOR 115.3000 100 YNE
新潟VOR 115.5000 200 GTC
奄美VOR 115.5000 200 ALC
淡路VOR 115.6000 200 AJE
御宿VOR 115.7000 200 OJC
加治木VOR 115.7000 100 KGE
福江VOR 115.8000 200 FUE
岡山VOR 115.9000 200 OKC
阿見VOR 116.0000 100 TLE
徳之島VOR 116.0000 100 TKE
秋田VOR 116.1000 200 ATE
礼文VOR 116.2000 100 RBE
横須賀VOR 116.2000 200 HYE
種子島VOR 116.2000 200 TJE
仙台VOR 116.3000 200 SDE
松山VOR 116.3000 100 MPE
鵡川VOR 116.4000 100 MKE
友VOR 116.4000 200 TME
新島VOR 116.5000 200 NJC
那覇VOR 116.5000 200 NHC
宮古VOR 116.6000 200 MQE
長崎VOR 116.6000 200 OLE
八丈島VOR 116.6500 100 HCE
美保VOR 116.7000 200 JEC
久米島VOR 116.7000 200 KXC
千歳VOR 116.9000 200 CHE
御坊VOR 116.9000 200 GBE
関宿VOR 117.0000 200 SYE
屋久島VOR 117.0000 100 YKE
大津VOR 117.1000 200 CUE
下地島VOR 117.1000 100 SJE
豊田VOR 117.2000 200 TTE
北総VOR 117.3000 100 HKE
国分VOR 117.3000 100 KBE
高松VOR 117.5000 200 TZC
宮古島VOR 117.5000 200 MYC
松本VOR 117.6000 200 MBE
いわきVOR 117.7000 200 IXE
武蔵VOR 117.7000 100 TFE
石垣VOR 117.7000 200 GKE
小牧VOR 117.8000 100 CME
南大東VOR 117.8000 200 MDE
成田VOR 117.9000 100 NRE
本郷VOR 117.9000 100 HGE
・ATIS 飛行場情報放送業務局リスト <AMモードで受信>
こちらは英語の自動音声で空港・飛行場の情報や天候情報を一方的に放送しており
VOR波に重畳されているモールス符号を聞き取るより楽かもしれません。
灰色地名+周波数はUHF帯
地名 MHz
新千歳 | 128.6000 |
函館 | 126.6000 |
三沢 | 128.4000 |
三沢 | 315.3500 |
八戸 | 245.8000 |
仙台 | 126.4500 |
新潟 | 128.4500 |
成田国際 | 128.2500 |
東京国際 | 128.8000 |
横田 | 128.4000 |
横田 | 281.0000 |
ハーディバラックス(東京麻布) | 141.1000 |
キャスナー(キャンプ座間) | 126.3000 |
厚木 | 246.8000 |
キャンプ富士 | 126.3000 |
中部国際 | 127.0750 |
大阪国際 | 128.6000 |
関西国際 | 127.8500 |
神戸 | 128.0750 |
広島 | 127.2500 |
岩国 | 128.4000 |
岩国 | 283.0000 |
小月 | 245.8000 |
徳島 | 246.8000 |
高松 | 127.4500 |
松山 | 126.6500 |
高知 | 126.4500 |
福岡 | 127.2000 |
大分 | 127.8000 |
長崎 | 126.8500 |
熊本 | 128.8000 |
宮崎 | 126.8000 |
鹿児島 | 127.0500 |
鹿屋 | 246.8000 |
那覇 | 127.8000 |
那覇 | 293.0000 |
嘉手納 | 124.2000 |
嘉手納 | 280.5000 |
新石垣 | 128.6750 |
・かつてのアナログ地上波放送周波数
VHF帯放送番組中継回線の利用促進のための周波数有効利用技術に関する調査検討会や
電波法関係審査基準の一部を改正する訓令PDF版にも掲載されています。
アナログSTL/TTL音声番組伝送回線
・60MHz帯(14波)・160MHz帯(6波)
・占有周波数帯幅:100(200)KHz 電波型式:F3E,F9W
・垂直偏波/水平偏波の2通
55.07MHz, 55.73MHz, 56.09MHz, 57.47MHz, 58.13MHz, 60.2MHz,60.305MHz,
63.17MHz, 63.83MHz, 65.15MHz, 66.83MHz, 67.01MHz, 67.19MHz, 67.55MHz
163.09MHz,167.83MHz, 167.93MHz, 168.03MHz, 168.13MHz,168.23MHz
電波法関係審査基準(平成 13 年総務省訓令第 67 号)改正PDF版