今週来週は札幌で仕事していますが、丘珠まで取材する時間に余裕がなく
活字だけではイマイチ。過去掲載した写真の使いまわしつつ話題を搾り出しますw
■RJCO;OKD 札幌丘珠空港(札幌飛行場)の除雪
札幌丘珠空港(札幌飛行場)の場合、施設管理者が防衛省(陸上自衛隊)のため、
丘珠駐屯地の陸自隊員が滑走路など飛行場施設の除雪業務を24時間体勢で待機し
出動条件が揃うと深夜早朝時間帯に関わらず除雪実施しています。
一方で、滑走路などのコンディションを確認するのは国土交通省航空局"CAB"の業務で
CABのブレーキアクション評価で滑走路の離着陸を承認するかしないかを判断します。
※CAB航空管制情報官が担当する
●RWY14時の除雪方向図
大まかですが、南風32方向から14方向への風向きであれば14を使います。
「向かい風」に向って発着する航空機同様除雪方向も向かい風に向って除雪作業を
実施します。※イレギュラーの方法もある。
RWY32時は図解の逆になります。
■ブレーキアクションって何?
路面雪氷状況Snow and Ice Condition"SI コンディション"のことで、Surface Friction
Testerサーフェス・フリクション・テスター"STF"と呼ばれる
測定機器を積んだ車輌で路面コンディションをチェックしその摩擦係数から
ブレーキアクションと呼ばれる5段階評価のことです。
摩擦係数 ブレーキアクション
0.40以上 GOOD (G)
0.36-0.39 MIDIUM GOOD (MG)
0.30-0.35 MIDIUM (M)
0.20-0.25 POOR (P)
0.20未満 VERY POOR (VP)離着陸禁止
■STF機器搭載車輌
殆どのSTF搭載車輌はサーブ9-5ワゴンの改造車で下の様な車が活躍しています。
車体後部下に検査装置が出て来る蓋のような板の様なものがあり計測時は
ここから係数計測するタイヤのようなものが出てきます。
サーブ9-5ワゴン SFT車についての構造などはこちらを御覧下さい
The SARSYS Surface Friction Tester SAAB 9-5 Wagon
空港飛行場施設はこういうあまり日があたらない地道な業務を担当する方々の支えが
あって運航できるという事を考えると大変なことですね。
丘珠空港の場合、新千歳空港・空自千歳飛行場と気象条件が厳しく、冬場
石狩湾から流れる雪雲によって札幌都心部より降雪量・風共に多く日中でも滑走路閉鎖
し除雪を行うことがあります。