こんにちは。杉江聡司です。

先週の活動を報告します。



12月22日(日)は正規の練習日ではありませんでしたが、西山さんの発案・呼びかけによりタッチフット大会が行われました。


集まったのは西山・かさい・宮崎・菊池・恵美さん・熊谷・原・潤・木下・大芝・小田島・藤田・僕。他にも参加予定だったものの風邪で泣く泣く欠席した方も。どうしようもないラグビージャンキーばかりです。いや、ラグビーって本当に素晴らしいですね。



突然ですがここで楕制輪にとっての2013年を振り返ってみましょう。


◇一月 january



一年の初めはもはや恒例となっている『新年餅つき大会』から始まりましたね。

杵を握るのは伊良部さん、臼を抑えるのは竹林さん、餅をひっくり返すのは菊池さんという安定感抜群のフロントローが初蹴りを済ませて腹ペコの部員のためにお餅をついてくれました。寒風が吹き荒ぶ川原で食べる熱々のお餅の美味しさといったら……!!

納豆を付けて食べるシティボーイ・吹田さんと大根おろしでしか食べないと決めている関西人・太一さんが東西味付け対決で火花を散らすという一面もありました。


ちなみに僕は実生活では太一・達也派ですがお餅は砂糖醤油派です。



◇二月 february


吉田竜太くんの突然の訃報がありました。

一周忌を迎えたタイミングで僕や潤くんで現地・福岡にいる文字と合流してお墓参りに行こうと思っています。

チームとして本当に惜しい人材を失いました。



◇三月 march



三月とくればもちろんお花見です。

お祭り好きの楕制輪が堂々とお酒を飲める機会を逃すはずがありません。代々木公園の一角にシートを張り開催した宴会の盛り上がりの声は耳にまだ残っています。

途中から一発芸大会が始まりましたね。塚田くんの象の鳴き声、大西・関根コンビの集団行動、ノッコさんの独唱などが隣に陣取っていたバングラデシュ人の一団までをも湧かせましたが、ナンバーワンは関さんの冷凍マグロの物真似でした。まるで築地に迷い込んだような錯覚を覚えさせる出来栄えで、これには今やマグロ市場の観覧を禁止されている外人さんたちも大満足。SAMURAI集団DASEWAの名前は広く知られることになりました。



◇四月 april

さあ都大会の始まりです。

河合体制になって四回目の公式戦。初戦の相手は強豪・東京六甲。結果としては1部の洗礼を受けた形になりましたが、得たものも大きかったと思います。その成果なのか二戦目のくるみクラブ戦は十点差で敗れたものの楕制輪本来の力・持ち味を充分に出せたものとなりました。誰もがチームの成長を感じた春だったことでしょう。



この月に高見澤くんが中国に旅立ちました。再見!



◇五月 may

GWときたら河川敷BBQは外せません。何にだって全力投球の我々はチーム一丸となって二子玉川の砂利の上で素直じゃない炭と悪戦苦闘したものです。

ここで意外な大食い振りを発揮したのが宏さん。まさか裏面に味噌の塗られた焼きおにぎりに限ってあそこまで胃に収めることができるなんて……人は見かけによらないものです。


また花見の流れを受け継いだのか数々の余興も突発的に行われました。まずは定番の西山さんのなぞなぞ、それに宮崎さん得意の手品。河野さんの年代ごとのウォーレン・ベイティの真似にはお姉さんのシャーリー・マクレーンも苦笑いでしたが今では語り草となりました。



◇六月 june



背水の陣で臨んだ下部リーグとの入替戦に勝利を収めた楕制輪は来季も1部で戦えることとなりました!

そしてその試合をもって四年間キャプテンを務めてくれた河合さんが主将を退任。しばらくは最後の最後まで名前を神夢威(かむい)とどっちにするか悩んだという噂の長男・祐貴くんの育児に専念するということ。

早くグラウンドに戻ってきてください!


そして新体制の発足です。主将に“コンビニといえばローソン”のボブ野谷圭祐、副将に“風邪薬といえばルル”の中澤潤が就任。若い二人がチームを引っ張っていくことになりました。




野々村さん、長年お疲れ様でした!!

うどん、送ってください。



◇七月 july


夏の陽射しが僕たちを誘う――そう、コックとフライパンのように七月とビーチフットは切っても切り離せない関係にあります。今年もはるばる平塚まで行ってまいりました。天下御免の晴れ男こと達也さんのおかげで天気にも恵まれ、セコンドとしてパイオツのカイデーなチャンネーの招集にも成功。最高のコンディションです。ワイキキバニアンズさんとコラボ。

戦績は、なんと初日のトーナメントに三連勝して二日目に駒を進めたのでした。これもひとえに今や楕制輪が生き甲斐という大芝さんのリーダーシップあってのもの。二日目はビーチ専門チームにフルボッコにされたみたいですが、とても楽しかったです。また行きたいです。

中国から高木くんが帰ってきました。回帰了!



我喜貴方無事帰還、中国晩御飯何食?

◇八月 august


夏休みに入った我々は喜一さんの先導で富士登山に挑みました。「山で一番怖いのは風だ」としきりに呟いていましたが当日はほとんど風もなく、五合目からでも長崎が見えるくらいに空も澄んでいました。ここで思わぬ活躍をしてくれたのが草花博士の木下さんです。道端に咲いている野花の名前を一つ一つ、その由来に至るまで丁寧に教えてくれました。「この名前はね、日本神話が語源でさ……」


頂上までの道のりは険しく、ときに挫けそうにもなりました。けれど辿り着いた天辺から見渡す景色の素晴らしさはまさに筆舌に尽くしがたいの一言。嗚呼、やっぱり登山って素晴らしいですね。



おっ、東側のずっと向こうで現場検証しているのは武市さんですね。お疲れ様です。

あら、南側の高速道路では浩平さんがバイクのホルダーに午後ティーを挿し込んでツーリングです。

おや? 山の麓で演習しているのはもしかして――おっと、これは特定秘密ですね。

慎也くんも開発に関わったカシオのカメラで大学では写真部に所属している小高くんが撮影した大量の写真がUPされていますからまだ見ていない人はチェキラ!



◇九月 september


長い夏休みが終わり、練習が再開です。ボブ組の本格的なスタートが切られました。佐々木さんや原くんや新山くんという新たな仲間を得たチームは来季の都大会に向けて前進あるのみです。ここで主将・ボブ野谷が打ち出したチームモットーが、そう、『血の通ったラグビー』でしたね。一人のラガーマンとしてラグビーを愛し、チームメイトを想いやる、その先に充実の勝利が見えてくる。チームは今まさに血を通わせている最中。桜が咲く頃にはどんなチームへと成長しているのでしょうか……。



◇十月 october


紅葉狩りのシーズン到来。


行楽好きの楕制輪は揃ってバスに乗り、いろは坂に出かけました。

「夏と秋の寒暖の差が大きいほどに葉は鮮やかに色付くんだ」と言うのはバードウォッチングという隠れた趣味を持つ斉藤さんです。「だから今年はあんまり色付きがよくないね。でも耳を澄ましてごらん。ほら、葉の色に関わらず鳥はいつだってそこにいるんだから……」

思わぬ自然派キャラの登場に戸惑いを隠せない僕たちは花より団子ならぬ紅葉よりおむすび、頂上に着くなりお弁当の蓋を取っ払いました。つくってきてくれたのは今流行りの“料理男子”竜史&興誠の青森コンビです。まさかせんべい汁を魔法瓶に入れてくるとは思わなかったけれどすっかりチームに定着した二人は大切なチームメイトです。



◇十一月 november


楕制輪の若兄貴、小美濃さんの結婚式が行われました。

一堂に会した楕制輪勢は明らかに他の招待グループとは異なる様相を呈していました。まるで大漁旗を掲げた船着き場です。しかしこれぞ楕制輪クオリティ。盛り上がっている会をさらに吊り上げます。あわや賠償問題かというトラブルも発生しましたが全ての真実は今や霧の中。

小美濃さん、あらためて本当におめでとうございます。


◇十二月 december


今年もでかい忘年会が行われました。平日それも金曜日でしたが多くの人が駆け付けてくれたこと感謝します。


甘太郎との戦争じゃ!


先のメーリスでお知らせしたように各種の賞が発表され、暖かな雰囲気がチームを包みます。そして勢いそのまま二次会はカラオケに繰り出しました。茉莉さんの歌うジュディマリのそばかすがミラーボールをくるくると回せば、“ラグビー好きな奴は大体友達”の後藤くんは御堂筋仕込みのフリースタイルを披露します。太一さんの拳の入ったT‐BOLANも忘れ難い。

なんとたまたま隣のブースに山下真司さんがいて、ラグビー談議に大盛り上がり。最後はみんなで肩を組み、ヒーローの合唱です。



♪胸に眠るヒーロー 揺り起こせ♪


というわけで今年も悲喜こもごも、波乱万丈の一年でした。



どうか来年はもっと良い年になりますように……楕制輪のますますの発展を祈ってメリークリスマス。良いお年を。















こんにちわ。
ボブです。

更新遅くなりました、すいません。
仕事で忙しくてとかいう言い訳はしたくありません。
時間は自分でつくるものですから。

仕事とかで言い訳しませんから。
仕事とか仕事とかそんなこといいませんから。
そんな自分に涙そうそう。

11/17(日)は三芳グランドにて、豊島区リーグ戦(vs松戸クラブ)でした。
試合メンバー(敬称略)は以下の通り。
=====================================
1.竹林
2.宮崎
3.伊良部
4.田村
5.杉江
6.ボブ
7.小高
8.太一
9.潤
10.大芝 ⇒ 奥村
11 後藤
12.原
13.西山 ⇒ 小田島
14.木下 ⇒ 高木
15.浩平

サポート:河野、ノッコ、左右田
=====================================

結果は以下のとおり。
=====================================
DASEWA 14 - 10 松戸クラブ
(前半 7 - 5 )

〈前半〉
4分 松戸T、G失敗 0-5
16分 ダセワT(ボブ)、G(原)成功 7-5

〈後半〉
16分 ダセワT(ごっちゃん)、G(奥村)成功 14-5
22分 松戸T、G失敗 14-10
=====================================

キック差にて勝利!
しかしながら去年同様、松戸クラブさんはFWを中心に攻めてきました。
スクラムも何回ターンオーバーされたことでしょうか。
それでも勝てたことは、他の面で上回っていたということ。
自信もちましょう。

前半4分でトライ取られてますが、ラックサイドのディフェンスがおらず、
ゴール前で相手FWに突破されました。
練習中に何度も言ってますが、ディフェンスもオフェンスもセットして
休むようにしましょう。
寝たらすぐに立って、周りの状況・声を聞いて自分の行くべきポジションに
すぐにセットを。

あとは新メンバーが増えたことでDASEWAでのディフェンスのコールが
行き渡っていなかったかと思います。
ここは練習で確認していきましょう。

試合後の写真(by左右田マネ)載せておきますね。
杉江さん。。。
$楕制輪日記-試合後



引き続き、
11/24(日)は戸田公園にて、練習でした。

★練習メニュー
・タッチフット(ジョグ)
・キックダッシュ
・4列パス
・2対2
・3対2(ギャップあり)
・タッチフット 7分×2
・ハンマー練習
・ディフェンス練習
・ラックゲーム

ほぼいつも通りのメニューにて練習。

ディフェンスのコール確認を行いました。
来週試合ですので、きちんとコールするようにしましょう。

あとは元気よく行きましょうね。
耳にタコができるほど言ってきましたが、声出してる人と
出してない人がめっきり分かれています。

コールは何でもいいとは言いませんが、『私はココにいます』
という意思を伝えてください。
ボールキャリアは常に前を向いています。
声聞いてパスの角度を変える人もいるでしょう。
難しいことは何も必要ありません。
声出してトップスピードでボールをもらう。意識していきましょう。

そして練習後は通販番組の撮影がありました。@道満グリーンパーク
商品名『パーフェクトシットアップ』
http://www.shopjapan.co.jp/goods/PSU01

参加者は10名。
出来上がりが楽しみですね。

こういったイベントで、DASEWAの名前をどんどん売っていきましょう。
集えラガーマン!!

<参加者>
菊池さん、熊谷さん、田村さん、河野さん、小高くん、塚田、ボブ、太一さん、潤、佐々木さん、達也さん、大芝さん、原、小田島さん、木下さん、ノッコさん、西山さん

孤○の○ル○


疲労が身体全体を包んでいる。鬱陶しくもあり、また心地よくもある感覚。ラグビーをしたあとはいつもこうだ。節々は鈍く痛んでいる。競技の性質としてラグビーは自分の力を百パーセント引き出すこと以外選べないので自然と身体を酷使することになる。だから疲労と痛みは当然の結果なのだ。


腹だって減る。


そう、わたしは輪郭のある激しい空腹を抱えながら練習からの帰り道を歩いていた。今すぐにでも何か腹に入れたい。空腹を満たしたいし、練習後にはなるべく早く栄養素を摂ることが強い身体をつくることにつながる。しかし食事と年に一度のクリスマスツリーの飾り付けには並々ならぬこだわりを持つわたしだ。とりあえず空腹を満たしたいからとそんじょそこらの店に入るわけにはいかない。これはもう絶対にそういうわけにはいかない。なぜなら食事というのはそういうものではないからだ。

ということを考えながら歩いていたわたしは自分が見知らぬ場所にいることにふと気がついた。ここはどこだろう? 辺りを見回してみるが見覚えのあるものは何もない。どうやら道に迷ったようだ。わたしはたまにこういうことをしてしまうのだ。考え事をすると周囲が見えなくなってしまう。


路地にいるみたいなのでとりあえず表通りに出ることにした。街並みと車の音を頼りに少し歩くと太い通りに行き着いた。標札を見るとこの大通りが玉川通りであることがわかる。246。青山通りへとつながる都市の大動脈。そんな大通りだからファミリーレストランや最近オープンしたばかりという感じのラーメン屋は探さなくともすぐに見つかる。溢れている。けれど違うのだ。わたしが求めているのはそういう店ではない。わたしが求めているのは料理が美味く、ちゃらついていなくて、そして一人で落ち着いて食事ができる、そんな店なのだ。


その気持ちを持ってしばらく道沿いに歩いたら『駒沢大学駅前』という交差点に差し掛かったのでそこを勘を頼りに北側に曲がることにした。片側一車線の通り。二十メートルほど歩くと視界の左端に留まるものがあった。車一台分の幅の路地の先に置かれたダイニングカフェの看板。足が止まった。なぜか妙に気になる。糸に引っ張られるようにしてわたしはふらりとそちらに向かっていた。


奇妙だ。


路地に一歩足を踏み入れただけで国道246号線の喧騒がまるで聞こえてこなくなる。静けさの魔法にかかった気分でわたしは足を進めた。店舗の横幅は三間くらい。白塗りの壁。入口の扉にはOPENの架け看板。瀟洒な扉だな、とまず思った。入口の扉は一枚の木板で、年月に洗われた風格がある。どこかでわざわざ見つけてきた扉だろう。その隣の鉄格子の窓ガラスの向こう、客は何人か入っているみたいだ。雰囲気は良さそうに見える。しかし雰囲気だけということはありはしないだろうか? この手のダイニングカフェにはありがちなことだ。コンセプトだけが先行して中身の伴わない街カフェ……しかしわたしの深いところがこの店の無視できない何かを掴んでいた。それが何かはわからない。だが立ち去り難いものが確かにあるのだ。


入るべきか入らざるべきか?



いいや、ゴーサインは出ている。迷うことは何もない。わたしは扉を押し開いた。


――いらっしゃいませ。


出迎えたのは長身の男性だ。30代中盤。ナポリ風の彫りの深い顔立ち、どこかボーイスカウト上がりを思わせる雰囲気、トラッドな服装。見たところ店員はもう一人で、奥のキッチンにいる細身の女性。店の広さからして店員は二人で充分だろう。夫婦かもしれない。二人用のテーブルに案内された。スツールに座り、店内を見回す。縦長の店内は決して広くない。ハマーのH1シリーズが一台収まるかどうかというくらい。十人も入ればいっぱいになるはずだ。しかし、いやだからかもしれないが、まとまっている。内装は白を基調としていて、枠やテーブルは(もく)。天井ではベトナム戦争を舞台としたハリウッド映画に出てきそうな大型のファンが午睡を楽しむようにゆっくりと回っている。ファンにはうるさいわたしからしても納得の佇まいのファンである。


――こちらがメニューとなります。


受け取ったメニュー表に記載された料理の並びは一見したところ標準的だ。ハンバーグ、シーザーサラダ、タンドリーチキン、フライドポテト、グラタンにニョッキ……しかしわたしの目に異物として強く飛び込んできたものがあった。チャーシューである。それも名物と銘打たれている。小粋なダイニングカフェを地で行こうとしているように見えるこの店においてそれはあまりに特異な存在に思えた。完全にミスマッチだ。しかしだからこそ気になる。だからこそ挑む価値があるのだ。一度瞼をつむったあとにわたしは手を軽く挙げて店員の男性を呼んだ。


――ご注文は決まりましたか?

「ハンバーグにフライドポテトそれにこの……名物チャーシューを」

――かしこまりました。ハンバーグは注文を受けてから作り始めますので少しお時間かかりますがよろしいですか?

「構いません」

――お飲み物は?

「ビールを」

――お待ちください。


すぐに運ばれてきたのはビールとお通しの小皿だ。ビールは冷えている。小皿の内容はカレー風味の鶏肉の下にほうれん草を敷いたもの。悪くない。料理が運ばれてくるまでのお供に最適だ。

店員の男性が近くでグラスを磨いていたので話しかけてみた。お二人でお店をされているんですか? するとやはり夫婦だということがわかった。男性が店主・ウェイターで、妻である女性が調理担当。オープンして一年と少しだという。まだ若い店だ。そのわりには店自体に落ち着きがある。なんというか地面に根付いているのだ。



小皿をちょうど食べ終えたところでチャーシューが運ばれてきた。フリスビーくらいの大きめの皿にチャーシューが惜しげもなくごろごろと盛られている。その下にはキャベツ。皿の底は見えない。わたしは唾を飲み込んだ。


チャーシューが、肉厚。


ラーメン屋に入って悲しくなるときがいくつかある。チャーシュー麺のチャーシューが海苔と同じくらいに薄かった場合がその一つだ。そんなやくざなチャーシューが世界には溢れている。幅を利かせているのだ。しかしこのチャーシューは違う。手帳みたいに厚みがある。言わばこれは店側からの誠意の現れである。しかし味は? 大切なのはもちろん味だ。わたしは箸を伸ばし、大きめの肉塊を口に入れた。


「ふはぁ」


思わず声が出そうになった。美味い。充分に煮込まれていて脂の部分は転がすだけでほわりととろけてしまう。肉はしっかりと噛むことができて旨味が口の中に広がる。これはご飯が欲しくなる。そして肉の下に敷かれたレタス。新鮮である。ちぎりたてなのだろうパリッとしていてシャキシャキと気持ち良い音が鳴る。しかもタレがたっぷりと絡まっていて単体でも味覚に乏しくない。これだけでもメニューとして成立するくらいだ。

良い出足だ。すごく良い。


感慨に浸っているわたしの前に次の皿が出された。フライドポテト アンチョビバター添えである。揚げたてであることがキッチンから聞こえていた油の爆ぜる音と頭の辺りを漂う匂いでわかる。厚めに切ってあるポテトにバターをたっぷりとディップする。そのバターが垂れる前に素早く口に運ぶ。


「うぉっほん」


かりっとした皮の内側に閉じ込められた熱さにわたしは顎を上げて息をついた。慌ててビールグラスに手を伸ばし、喉へと注ぐ。火傷しそうな口内を発泡が癒していく。熱さが引いたあとに残るのは麦芽の爽やかな香りとアンチョビバターの豊かな塩味だ。そして気が付く。セオリー通りに一杯目にビールを注文した判断は正解だった、と。このポテトとビールの相性はスコセッシとディカプリオにも優る。


チャーシューとポテトを片づけるとちょうどビールが空になったので次の一杯を注文することにした。ここはワインに力を入れているという。だから二杯目はワインだ。それが店に対するわたしからの誠意というものだろう。種類は豊富。メニュー表を上から下に目を通すとまるでアメリカ大陸を横断したような気分になる。魅力的な白も揃っているが、ハンバーグ――肉料理なので選ぶのは赤だ。わたしは店主を呼び、メニュー表を指で示した。「このワインをお願いします」


――かしこまりました。ハンバーグもそろそろ出ますので今しばらくお待ちください。


その言葉通り、ワインが注がれたあとすぐにハンバーグがやってきた。宣言通りに時間をかけてやって来た肉料理。これで最後。果たして真打ちの登場となり得るのか……。


深皿の上にくるまったアルミホイルが載っている。大きさは拳大。成人男性の拳大だ。この包みの中から出てくるのは果たして鬼か蛇か。期待と緊張を従えてアルミホイルのヴェールを脱がした途端、わたしは顔を仰け反らせた。機関車のように湯気が立ち上ってきたのだ。この密封具合、これは“何か”が閉じこめられているぞ。尋常ではない何かが。


湯気の向こう、見た目は変哲のないハンバーグである。香りもいたって普通だ。箸を入れる。この時点で肉汁が溢れ出た。底に溜まりができるほどに。なるほど、そのための深皿なわけだ。しかし溢れ過ぎではないだろうか? 途端にわたしは心細くなった。これで本丸に旨味が残らなかったら本末転倒だ……。


箸を入れると身はすんなりとほぐれる。箸先からまた湯気が立ち上った。掴んでも身は少しも崩れない。料理と風呂は熱々を楽しむのが好きなわたしは気休め程度に細い息を吹きかけてから決死の覚悟で口に放り込んだ。そして噛む。


「むふぅ くはあ」


ほとばしるほどに肉汁が溢れ出る。皿にあれだけ分け与えておいてなお内部にここまでの肉汁が残っているとは予想していなかったわたしは戸惑いすら覚えた。噛むほどにこぼれてくる。そして肉の味。そう、誤魔化しのない肉の味がするのだ。汁、肉、汁、肉。まったくこいつはたいしたハンバーグだ。まったくこいつは正真正銘の本丸だぞ。そう、ハンバーグっていうのはこういうのでいいんだよ、こういうので……。


ここで口内を冷ますためにワインを含んだ。合う。店主がこだわって選んだというカリフォルニアの赤。そのふくよかな味わいは瞼の裏に地平線を描いた。その上に広がるのは西海岸の青い空。手前にはつやつやと光る葡萄棚。

全て食べ終えたとき、お腹はぱんぱんに膨らんでいた。店内も料理もおとなしそうな外見をしていて量はたっぷりなのだ。わたしは店主を呼んだ。お会計だ。


――ありがとうございます……円です。


安い。あれだけ食べてこの値段。そのからくりはドリンク代にあると見ていいだろう。一杯一杯の値段が抑えられているのだ。舌とお腹と財布。三者に三様の満足感を覚えながらわたしは店を出ようとしたが、店名を確かめていないことを思い出し、店主に訊ねた。あの、ここ、お店の名前は何ていうんですか?

――SunacoCafeと申します。今後ともどうぞご贔屓に……はい……


都会の喧騒を忘れられる静かな店内で、夫婦で営む穏やかで暖かな雰囲気の中、経験に裏打ちされた料理の数々に舌鼓を打つことができ、ボリュームもたっぷりでお腹はいっぱいになって、そのうえお値段もリーズナブルという、そんなお店。



SunacoCafe


東急田園都市線『駒沢大学』徒歩一分。

ランチは 12時~15時

ディナーは18時~23時半


6名以上から貸切も対応。


そんなお店。SunacoCafe。



筆者と掲載店舗とのあいだに特別な関係は何もありません。

















主務の杉江聡司です。11月3日(日)の活動報告をします。



ここのところ新入部員が続々と加入している楕制輪ですが、この日もニューフェイスがいらっしゃいました。かさいくん。西山さんの職場の後輩で、年齢はなんとこの春に高校を卒業したばかりの18歳。疲れた大人だらけのチームに小高くんと共に若い息吹をもたらしてくれそうです。


今後ともよろしくお願いします!



※驚くべきことにかさいくんは僕と出身小学校・中学校(千葉市)が一緒でした。



練習メニューです↓


・タッチフット

・2対1、3対2、シチュエーション3対2

・タッチフット

・オーバー練習

・ダウンボール練習



練習参加者のうち数人が前日に催されたチーム内のでかい宴に出席したこともあり、いまいち覇気のない時間が続きました。都大会まであと半年。一回一回の練習を大切にしていきましょう。



参加者:中澤、菊池、土井、宮崎、熊谷、西山、高木、小田島、後藤、原、小高、かさい、杉江、左右田、恵美さん。