　バラが咲いた。バラは春と秋に咲く。春しか咲かないバラは香りが濃くて、豪華に咲く。二度咲くバラは香りも薄くて花も小さい。花が少ないこの季節、庭のバラはやはり美しい。

　オシロイバナは植えもしないのに毎年大量に花をつける。水もやらないし、肥料も足さない。なぜこうして豪華に咲くのか。庭の一角を占領している。

　名前も知らない朝咲きの花。きれいだから撮った。こんなの誰が植えたのだろう。

　コスモスは秋の花かと思えば、五月から咲いている。毎年畑の片隅で勢力を増やしている。このままいくと畑を占領するのもまもなくかも。畑の栄養を吸って人間の背丈ほどに成長する。

　おあいにく様。自分はガマガエルの子供。アマガエルでなくて悪かったな。今年はアマガエルがやけに少ない。理由は聞かれても自分は答えられない。アマガエルのように体の色が変えられないから、こんなところで生活している。不器用だけどここでいっぱい虫を捕まえて大きくなってやる。そして、田んぼの主になるのが夢。田んぼの畦の草陰にヤマカガシが潜んでいる。食べられてたまるか。雨降らないかな。降りそうになると体の皮膚が興奮してくる。大きく息を吸って大きな声で鳴きたくなる。山の峰々に白い雲が覆っている。その上の空には真っ黒な雲が立ち上がってる。雨降るぞ！

棚田の歌