二度あることは、三度ある? | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

台風と偏東風の天気図

 非常に強い台風22号が去ったと思ったら、今度は強い台風23号が伊豆諸島の南部を通過していきました。先月の初めには、台風が紀伊半島を横断していきました。

 

 日本近海の海水温が高いため、列島近くで台風が発生したり、日本に近づくと急に発達したりします。北緯30°を越えれば台風は衰えるものなのですが、今年は逆に強い勢力が非常に強い勢力へ、強風域だけの物が暴風を伴うまで発達する。こんな例はあまり聞きません。

 

 地球は自転しているので赤道付近は偏東風が吹いています。地球の大気は一つの膜でできてるので東の風の吹きだまりは高緯度地帯では偏西風になります。北半球ではジェット気流と呼んでいて、航空機は東に向かうときこれを追い風に燃料を節約します。南半球ではさらに偏西風は激しく緯度によっては年中台風並みの西風が吹く地域があります。

 

 さて、今年は赤道付近の東風偏東風が蛇行しているので、ここに低気圧ができると簡単に台風の卵となります。偏東風の吹く地域で熱帯低気圧が生まれ、北緯30°付近で台風になります。ここより北に台風が進むと偏西風に流されて東に進路を変えます。

 

 今年は偏東風の蛇行が顕著なのでどんどん台風が生まれているという状況です。図のように低気圧が出来て大気の擾乱がまとまってくると台風24号が生まれてるのも時間の問題かもしれません。

 

 ちなみに9月の初旬に来た台風では松阪市で45mmの時間雨量を記録しました。一時間の雨量ですから、相当な物です。近くにアメダスがあるのですが、35mmでした。わが家の雨量計は10mmも多く記録していて、雨は極局地的に降ることが分かります。

 

 10月になって二つの台風が日本にやってくる。二度あることは三度あるのか。例年なら台風の時期は終わりかけなのに、まだ南の海上が気になるのはこの偏東風の蛇行のせいです。南海上の天気図に毎日目をやる日々は続きそうです。