今年の冬は寒く長くなかなか終わりませんでした。三寒四温の季節を越えてやっと春らしい気温になり、紀伊半島でも桜の花が咲いてきました。それでも昨日から寒の戻りで花曇りとか寒桜などの言葉が天気予報で出てきます。
今日は稲荷山公園の桜を撮りに来ました。今から四十年ほど前に植えたソメヨシノはこんなに美しく咲くようになりました。
山眠り山凍る冬、山の神は山に篭もっています。春3月、山の神は里に降りて穀物を豊かに実らします。人々は春祭りをして五穀豊穣を祈ります。収穫が終わりと秋風が吹く頃、秋祭りをして収穫の感謝をします。山の神はまた山に帰る。これが日本の素朴信仰です。
稲荷山公園の麓には美田が広がり素朴信仰の世界を今でもここに見ることができます。桜の花が豊かに咲くと、山の神が稲荷神社にいらっしゃるのだと思っていしまいます。ソメヨシノ、今が見頃です。子供たちは春休みでブランコに乗ったり桜の下でお弁当を食べています。