田圃の中央を貫く農道、その道ばたにはホトケノザの群落が続いています。
自転車を止めて紫の土手に降りてみると、この通りです。花が密集していてそれがどこまでも続いています。
傍には黄色タンポポが咲いてます。
イヌフグリも群落を作っています。今日の日差しは春。
フキノトウは大きくなって、周りにはフキがいっぱい出てきました。春の山菜です。
緑になった麦畑の向こうに梅並木を見つけました。いったいどんな風景が広がっているのでしょう。
梅並木が続きます。自転車で漕いでいってもなかなか終わりません。
もう密集して咲いています。山鳥がいるのですが、影しか見えません。梅の蜜を求めてきたのでしょうか。
優しい陽光に照らされてふんわり咲いています。
梅が咲く立梅用水。そばには梅が植わっているのでその名の通り立梅用水です。東海自然遊歩道に指定されています。やはりこの季節が一番似つかわしいかも。
今日のお目当ては梅の老樹です。右に聳える大岩と比べると梅の巨樹の大きさが分かります。幅15m、高さは10m以上あります。梅の木としては考えられない大きさです。年を重ねているので、花は小さく控えめに咲いています。
木の下にやってくると圧倒される大きさ。下から見上げるとドームのように花が咲いていて、一つの小さな宇宙のような不思議な感じ。
紀伊半島の明日は午後から雨模様です。天気が下り坂になるにつれ低気圧が接近し、冬の北風を吹き寄せるでしょう。気温は急激に下がって真冬に元通り。三つ寒くなって四つ暖かくなる、一雨毎に春が近づく三寒四温の時節になります。
子どもの頃、トタン屋根の下で薄い綿の布団で眠っていました。トタンなので雨粒の一つひとつが音を立てます。タン、パタッ、トン。雨音の間隔はどんどん短くなりゴーっという連続音に変わっていきます。このトタンに当たる雨粒のシンフォニーを聴きながら、いつのまにか深い眠りに入っていました。紀伊半島の明日からは、きっとそんな季節へと入っていくのでしょう。