冬の名残のサザンカ。まだ咲いています。それでも桃色の花びらは冬の寒風にさらされて花はボロボロ。
去年のほおずきは赤さが失われて繊維だけで形を留めています。いっぱい実ったのでしょう。こんな化石みたいのがいっぱい。
その下ではイヌフグリの群落かあります。野原一面が薄青と緑で覆われています。
水路のそばに咲いている水仙の花。小さな虫が花びらに止まっています。啓蟄が終わるの本当に虫たちが地上を這いずり回る季節。
誰が植えたのか菜の花の小径。どこまでも続きます。祓川のそばにどこまでも咲いています。小径を散歩する人は寡黙でだれも坦々と歩いています。斎王が潔斎された祓川、今は静かに流れ、人の行き来も静か。ここに来ると時間の流れもゆるやかで静謐。
やっとヒカンザクラが咲き始めています。一日一日花の数を増やしています。菜の花の間を吹き抜けていた空っ風だけだったのに。今は、麦が芽を出して緑になりました。
麦の緑と菜の花の黄色。黄色と緑はよく映えます。この色は春色。いつの間にか冬と春のせめぎ合いは、春が優勢となりました。
やっぱり春です。春が来ました。