二月の寒波は過ぎ去って、弥生三月やはり暖かくなってきました。お地蔵さんの白梅の老樹は小さな花を沢山つけています。ここが春だと言わんばかりに咲いています。
その下のスイセンも見頃です。あたりは、白梅の春の香とスイセンの芳香が漂っています。
お地蔵さんの坂を抜けると棚田が広がっています。畦道にはホトケノザが群生しています。
ここから見ると伊勢三山の白猪山よりも高く咲いています。
ハコベや春の野草は畦道を覆ってこのとおり。春の神ペルセフォネの足跡はもう見渡す限り緑の絨毯で敷き詰められました。
春の野草の盟主イヌフグリも仲間に入りました。棚田の畦道は薄紅色のホトケノザ、薄青色のイヌフグリ、純白のハコベの群落で覆われました。秋の錦のように濃くはありません。春の野草はみんな薄色。なぜか控えめです。それはこれから暖かくなる季節への敬意なのかも知れません。
咲きたいほど咲きなさい。そして野原を覆いなさい。畦道の野草はどこまでも広がってしました。ここには雑草という草はありません。全部名前を持った一つひとつが春の野の花です。