雪化粧の白猪山 溶けた雪は凸レンズとなり逆さに広い世界を映し出した | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 朝起きてみると伊勢三山の中央に聳える白猪山が雪化粧です。昨日からの雪雲は去って晴天となりました。

 

 朝日が昇るとトタン屋根の雪が溶けて北斜面の屋根は氷柱ができています。さらにそれが日差しに溶けてさかんに水滴を落としています。氷柱の中に封じ込まれた空気は冷たそうです。

 

 北斜面の石垣は冷凍庫のように冷たく、昨夜からの雪がそのまま残っています。石垣に根を張った草の葉っぱにも雪の結晶が残っていました。それでも少し溶けたのか雪の結晶の六角形は失われています。

 

 立梅用水に白梅が植わっています。雪で凍りついた小枝に新芽が芽吹いて寒そうです。

 

 稜線から太陽が昇りました。すると一斉に小枝に凍りついた雪が溶け出しました。溶けた氷は滴になると丸くなります。その凸レンズ達が銀色に光り始めました。小さな太陽は優しく梅の小枝を照らしています。確かにその日差しは春です。こんなに寒い世界なのに、確実に春の日差しがここに届いているのです。地上は真冬なのに日差しは春。陰の世界は冬なのに日向は春です。