春を発見! フキノトウ | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 昨夜からの雨が上がりました。一雨毎に暖かくなるといいのですが、雨を降らせた低気圧が東の海上に過ぎ去ると冬型の気圧配置が強まって、警報級の大雪になるかも知れません。そう簡単には冬は終わらないようです。

 

 白梅が咲き始めました。竹藪の中に咲く梅の花。日本では古くから松竹梅が大切にされました。松は長寿を、竹は子孫繁栄、梅は純潔を意味します。歳寒の三友と呼ばれ縁起物です。梅の花が咲くと言うことは、これから春が始まることを意味します。確かに今は寒いのですが、花が咲くと言うことは嬉しい知らせです。

 

 昨日からの雨が上がり、ひよっとしてが息を吹き返したのではないかと野原に出てみました。苔は水を吸って胞子を伸ばしました。まもなく花粉が袋に充填され緑のボールがいっぱいできるでしょう。

 

 別の所には苔の花が咲いていました。小さく二輪咲いています。

 

 野呂元丈の薬草薬樹園に来ました。スイセンの群落があります。これも薬草なのでしょう。どんな効用があるのでしょう。

 

 スイセンの林には落ち葉が広がり、そこからフキノトウが顔を出しました。空は冬の空なのですが地上はもう春めいています。

 

 少し上から撮ればこのとおりです。鼻をつくような芳香は、青緑の香りがします。まぎれもなく春の香です。

 

 野呂元丈は江戸時代の本草学者で将軍吉宗から蘭語を学ぶよう命を受け、全国の薬草を集めました。蘭学の創始者であり、薬学の先駆者でもあります。

 

 それにしても静かなこと。だれもここを訪れる人はいません。この近くにはビソンという巨大観光施設があるのですが、山頂にある温浴施設は一年を通して72の薬草に入ることができます。そこで働く人たちは野呂元丈にちなんでみんな作務衣を着ています。だれもが本草学者みたいで趣があります。

 

 もう二週間もすれば三寒四温の季節になるのでしょうか。今は、一雨毎に寒くなります。一雨毎に暖かくなるのはもうしばらく。