一月も第三日曜日になり、伊勢神宮の初詣客も少なくかったかと思えば、宇治橋はこのとおりの混雑です。
参道は混雑しているので、庭園の裏道を歩きました。誰もいません。ここは日本有数の日本式庭園です。こんな見事な植木があるのにお参りする人はひたすら社へと玉砂利の音をたてて進んでいきます。閑静な庭の小径にはベンチもあって一休みできます。
五十鈴川には鴨がいました。メダカたちも泳いでいます。川に賽銭を投げないように看板があるのですが、おびただしいコインが沈んでいます。
ここは風の神様が祭ってあります。鎌倉時代にモンゴルが北九州に攻めてきたとき、ここから風が起こり蒙古軍を撃退しました。神風が吹いたと言います。
天照大神が祭られている正宮。ここでは五穀豊穣や国家安泰など大きな祈りをします。神様は皆さんの願いを知っておられるので、無心で二礼二拍手一拝をします。個人的な願い事をするのは次の荒祭宮でします。
荒祭宮に来ました。ここでは個人的な願いをします。正宮は天照大神の鎮まった魂が祭られています。荒祭宮は天照大神の荒ぶる魂が祭られているので、ここで個人的な願いをすると聞き届けられるのです。
ほどなく宇治橋に来ました。宇治橋の美しい構造がよくわかります。洗練された機能は、それ自体が美しいものです。
お伊勢参りと参詣したあとの楽しみは一体のものです。ということで、手こね寿司をいただきました。酢飯に溜まりでつけたマグロのお刺身をのせたシンプルな漁師飯です。志摩の海の恵みです。
これは伊勢うどん。江戸時代、全国から徒歩で伊勢の地に来た参詣者は疲れの極み。そこでふわとろのおうどんでもてなしました。これなら消化も良く、疲れた体にパワーに染み渡るグルメです。
滞りなく参拝を済ませました。帰りに五十鈴川を渡りました。いつもなら清流が流れていますが、去年からの少雨で干上がってしまいました。五十鈴川を歩いて渡るなんて初めてです。
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