夕暮れ時はなぜか寂しそう | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 夕暮れになるとめっきり寒くなってきました。基盤整備されたばかりの田んぼは田植えが終わって美田となりました。

 

 

 工事中は草花も土の中に練り込まれて命ある物は見受けられませんでしたが、春という季節は不思議な物です。こうして、また、ヒメシオンが咲いています。

 

 タツナミソウは上から見ると波が立ったように見えます。うまく名付けたものですね。

 

 松葉ウツギはもう終盤です。なんと言っても別名は卯の花なのですから、四月はもう過ぎ去りました。

 

 奥の細道で随行した曽良がこんな一句を詠んでいます。

 

 卯の花に 兼房見揺る 白髪かな

 

 この白い花を見て、曽良は勇敢に戦を戦った忠臣兼房の白髪を見たのでしょう。歳を重ねたということもあるでしょうが、命を張って主君に使える。その生涯は苦労に満ちたものでした。

 

 松葉雲ランの群落があります。背高のっぽなので春風にゆらゆら。風が凪いだ一瞬を撮りました。美しい薄紫です。外来種で一気のこの地域で群落を作っています。耕作放棄された畑、それでも除草作業は定期的にされてるので、ウンランにとっては好適地なのでしょう。

 

 その隣には茶の木が点在しています。かってここは茶園でした。これを摘み取って深蒸し茶にしたらどんなに美味しいでしょう。でも、主人がいない畑は何か寂しそうです。この緑を見たら最高品質の茶葉ができそうです。

 

 紫サギゴケの花。群落ももう終わりを告げ、二輪だけ咲いていました。残念ながら今年は秘密のお花畑を撮ることができませんでした。