伊勢神宮奉納全国花火大会が7月15日に宮川河川敷で行われました。この花火大会は大曲の大会など日本三大花火大会の一つです。大曲のような規模ではありませんが、質の高さはまさしく三大花火と言っていいと思うます。
YouTubeでもライブ配信などが行われていますが、今回はスターマインを二つ、グランドフィナーレをアップしました。2019年に70回大会が行われましたが、新型コロナウイルス蔓延のため3年間中止されていました。マスクをしている方も少なく、ようやく日常が帰ってきた感があります。
江戸時代に花火大会は行われていました。しかし、赤色の花火しかありませんでした。一人の花火師が赤以外の色を出せないか探していました。塩を炎にかざす黄色になることを発見しまた。しかし、青や緑系統の色を出すことはできません。冬のある日、燃える炭火に銅粉がかかりました。彼は、「これだ!」と叫びしました。燃えさかる炭火に銅粉がかかり緑の炎が出ることを発見したのです。またたまの偶然。しかも、銅粉を炭火にまき散らしてしまったという失敗。ここから様々な花火の色を生み出していきました。
夏の夜空を彩る様々な花火の色。一人の花火師の執念が美しい花火の色を生み出しました。様々な仕掛け花火、そして、美しい旋律に会わせた花火。これも若い花火師の挑戦から生み出された物です。
伊勢神宮に捧げられる花火。人々は喜んで奉納します。ここに出場できるのは全国から選抜された花火師達。そして、ここで花火を上げられるのは、まさしく神宮の神様のおかげなのでしょう。漆黒の闇夜に映し出される美しい煙火。当日はよく晴れてほどよく風があり、花火が出す煙もすぐにかき消されて、ほどよい川風が吹いて心地よい絶好のコンディションとなりました。
三重県で行われる花火大会は、この他に熊野花火大会があります。来月17日に七里御浜海岸で行われます。この花火大会の特徴は、海上爆発という文字通り海上に花火を仕掛けて海面で爆発させ、海面に映る花火は大輪になります。海岸は見物客でいっぱいになりますが、名だたる豪華客船が海上に何隻も現れてこれまた花火大会のエポックになります。機会があれば、撮影してアップできたらと思います。
画面をクリックするとYouTubeで4K画質でご覧できます。もちろんハイビジョンでも。