大陸生まれの低気圧がオホーツク海に行って容赦なく冷たい空気を日本列島に送り込む。西風が寒梅に絶え間なく吹き付ける。
寒いはずなのに白梅は今日も花をつけた。日に日に花は多くなり、枯れ木みたいだった梅の木は周りがまっ白になっている。
それでも純白の花びらは寒さにやられて花びらの先端が凍っている。
まだ虫は来ない。それでも花粉はしっかりついている。寒空の風が花粉を雌しべに運んでいるのか？ これなら虫がいなくても受粉はできるのかも。
今日は鉛色の重苦しい冬の空。その下を西風が絶え間なく吹いている。山は眠っているように見える。雪なのか薄らとした樹氷なのか嶺々は白のベールをまとっている。日差しがあったらいいのに、太陽は今日はお休みをしている。寒い、寒い、寒い。