氷壁と氷瀑の宮ノ谷渓谷を遡行する 滝壺には氷の白薔薇が咲いていた | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 今日のトレッキングのGPSファイルをカシミール3Dに落としてみました。途中あまりにも渓谷が狭いためGPS衛星を補足できないのでルートが乱れています。

 

 三重県と奈良県の県境を南北に走る台高山脈。ここには多くの滝があります。冬はなんと言っても氷壁と氷瀑が美しいです。今日は宮ノ谷渓谷を遡行しました。

 

 結晶片岩に木の根を張り巡らしてそこから生え出る樹があります。どこから養分を吸収しているのでしょう。

 

 谷の真ん中に大きな岩があります。そこから岩を握るように生え出る樹。あまりのたくましさに圧倒されます。大雨になれば水没し濁流になるはずなのに、生命ってこんなに強いのでしょうか。大地をがっしりつかんで、離すものかと凛と雪空に立っています。春が来たら緑が芽吹き、夏になると深緑を生い茂らせ、この岩さえも緑に変えてしまいます。

 

 こけの根に氷柱。なんて美しいのでしょう。いつまでも見ていたい。すべての物が凍りついているのに、命の躍動は、凍りの世界で真っ盛り。

 

 氷壁に氷柱ができています。こんなところが続きます。もし氷柱が落ちてきたら終わり。

 

 目的地の高滝に着きました。もっと寒いと谷川の水が途中で凍り付いて氷の粉が舞い散ります。雪が降ってきました。もう手がかじかんで冷たくて・・・。

 

 よく見るとやはり水が途中から氷の粉になっています。滝の下に行くほどゆっくりと落ちていきます。

 

 滝壺は純白の薔薇のような形をしています。この形は今しか見られないかも。偶然にできた自然の美しさです。

 

 今日の山行を5分の動画にまとめました。