ミニドローンレビュー ファーストフライトとファーストインプレッション | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 HUBSANから新しいドローンが発売されました。ファーストフライトをした印象からレビューしてみたいと思います。

 

 当日はペットボトルで作った風車が回り続けている中で、風にも負けずドローンは上昇していきます。風があるのですが三軸ジンバルはまるで三脚をつけたかのようにぶれません。カメラの撮像素子は1/1.3インチで高スペックのスマホ並みです。ハブサンのドローンを長年使ってきた方々は待望の機種だと思います。H501Aは4年間トラブルなしで飛んでくれたので、MINIも末永く飛んでくれたらと思います。

 この撮像素子ですが、DJIのMAVIC AIR2で1インチ、DJI MINI2で1/2.3インチです。HUBSANのZINOはMINI SEも含めて1/2.6インチで、ZINO MINIと
ZINO MINI PROだけが1/1.3インチなので、MAVIC AIR2に迫るサイズです。世界的に半導体不足でHUBSANの意気込みが伝わってきます。

 購入したのはAmazonのJXY&droneのサイトで、本体とプロポともシリアルナンバーと技適ナンバーが記載してあります。令和3年12月20日から国土交通省で無人航空機の登録が始まります。これに登録するには技適ナンバーとシリアルナンバーが必要で来年6月からは100gを越える登録のないドローンを飛ばすことができません。このドローンは249gなので登録が必要です。HUBSANも国内法にはいち早く対応して、登録ができるように日本版を売り出してくれました。20日から登録が始まりますが、マイナカードからオンライン登録すれば900円でできるようです。登録は3年間で改正航空法が施行される来年6月までに登録すればリモートIDの発出が免除されます。6万円ちょいでバッテリーも2個ついて、予備のプロペラと予備のスマホ用コードも一式ついています。コンパクトなバッグの中には充電器などオールインワンで入っています。

 動画は空撮したファイルにタイトルを入れたノーカットです。機体が南方向を向いたとき、逆光には弱いことが分かります。また、レンズの映り込みがありこの価格帯なら致し方ないと思います。フィルターをつければ多少は改善される可能性もあります。6倍デジタルズームもありますが、FHDで撮影するならともかく4Kなら画像が引き伸ばされるだけなので、どうしてもクローズアップしたいなら4Kで撮影しておいて編集ソフトで加工する方が目的の被写体を自由にアップできるのでその方がいいでしょう。いずれにしても1/1.3インチの威力はかなりの画質です。ZINO MINI PROはラジコンを操るというホビー的な側面から、美しい動画を空撮するという光学製品へと姿を変えた機体です。撮像素子が1/1.3インチに大きくなったことから、画角が広がり暗い場面でもよりクリアーに撮影できます。最新の
ファームウェアにアップデートすればHDRを選ぶこともできます。アップデートもパソコンを必要とせず、スマホに接続すればアップデートできるのもメリットです。



 ネックになるのは
ビジョンキャリブレーションです。PROのメリットはやはり衝突回避機能があることでしょう。アプリはハブサンのサイトからダウンロードできますが、解凍しても起動できなかったり、ドライバーがインストールできない、IPアドレスが設定できないなど、様々なトラブルがありました。幸いAmazonのレビュー欄にもYouTubeにアップされた日本語の丁寧な解説があるので、それを何度も見ながらなんとかキャリブレーションできるようになりました。パソコンを起動して最初にする作業は、ビジョンキャリブレーションアプリをインストールしてRNDIS接続の設定をすることです。このとき、機体から先に空撮した画像などを取り込んでしまうと、一般的なファイルを読むUSB接続として認識してしまい、後でビジョンキャリブレーションのRNDISとして認識しなくなりました。自分の場合は、パソコンを初期化してすべてアプリも入れ直して何とかビジョンキャリブレーションアプリが動くようになりました。付属しているマニュアルも説明不足の所があるので、YouTubeにアップされている動画を参考にしながら設定すれば、リモートRNDISが動くようになります。一度アプリが起動してしまえば、キャリブレーションはゲーム感覚でできます。3日に一度のキャリブレーションは面倒ですが、衝突回避機能は秀逸。キャリブレーションができない場合でも衝突回避機能をオフにしておけば、ZINO MINIと同じように飛ばせます。MINIとPROとの価格差は五千円程度ですが、見通しの利く広い浜辺や河川敷だけで飛ばすのは別にしても、様々な地形や構造物がある日本では衝突回避機能はそれ以上の価値がある機能です。

 

 ファーストフライトの4K画像で編集なしにYouTubeにアップした物です。よかったらご覧ください。