今月の13日から14日にかけて双子座流星群を見ることができます。今年は月明かりの心配がないので絶好の観望のチャンスです。後は天気次第です。放射するのは双子座ですが、全天を見ていたら間違いなく見ることができます。一分間に数十個は飛ぶでしょう。といっても寒いので五分見て一つも飛ばない。なんて言う人は、15分は頑張ってみましょう。流れ星に願いを込めたい人は、今年最後のチャンスとなります。
ところで、17日には土星と木星と細い月がこんなに近くに出ています。こんな風景が見えるのは数十年に一回しか起こりません。
あまりにレアな天体ショーなので、拡大してみました。月の大きさと比べると土星と木星の距離は満月大です。もっともこれは地球から見た見かけの距離なのですが。これならスマホの夜間モードで写るかも知れません。
ところで、平安時代に活躍した陰陽師の安倍晴明は、祈祷をして朝廷にも強い影響力を持っていました。彼は天文学者でもありました。特に木星の動きに注目して何が起こるか占いました。今回のように木星に他の星が接近するときは何か不吉なことが起こるとして天皇に奏上する役目を担っていたのが安倍晴明です。安倍晴明が17日に木星に土星がこんなに近くに接近するのを見て、何と奏上するでしょうか。今では天文シミュレーターで簡単に予想することもできます。逆に平安時代の何年何日何時何分まで星空を描くことができます。安倍晴明が奏上した内容は正確な天文観測のデーターに基づいていることが分かってきました。
寒い夜空ですが、冬の星座は明るくて豪華です。いっぱい着込んで完全装備で綺麗な夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。流星群の多くは小惑星フェアトンが地球の軌道上に残してきた星屑なので、大気圏でそれが発光するのが流星群です。いっぱい願い事を唱えれば、何個かは実現するかも。