見渡してみるといつもの風景。秋らしい青空です。何の変化もありません。
でも植物は正直です。季節が変わりつつあることを感じ取って、山茶花が咲き始めました。山茶花の森です。花びらの香りが遠くまで漂ってきています。
今年の菊は豊かに咲いています。どの花も生き生きとしています。
紫陽花の道、紫陽花が咲いています。夏の暑さや台風の風にさらされて、それでも負けずに今日まで咲き続けました。痛々しさの中にいつまでも美しく咲こうとする強い意志みたいなのが感じられました。
茶園の中央を走る農道の土手、ユキノシタを見つけました。これって2月に咲きます。ユキノシタだから雪の下に咲くのじゃないか。冬の到来を予見するような咲き方。でも、ユキノシタから言えば、今日咲きたいのでしょう。「誰がユキノシタは2月に咲きなさいと言ったのか。今日咲きたいから咲いたのです。」何か言いたげな咲き方です。