櫛田川右岸の紅葉 奇跡の原生林をドローンで行く | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 各地で紅葉が始まっているようですが、ここ櫛田川でも朝昼の寒暖が大きくなって赤や黄色や緑が美しくなってきました。櫛田川の右岸には原生林が茂っています。

 

 山は植林されて檜が植わっています。田んぼには稲が、畑には野菜や茶が植えられています。そして、岸辺はミロナイトという固い変成岩が浸食によって断崖絶壁を作ったため、岸辺にはもともと古代から生えていた落葉広葉樹の巨木が残りました。今は植林されて針葉樹林となっている山々も開墾された田畑もこのような植生だったことが想像されます。つまり、人間の営みがなければ、この辺一帯は紅葉した巨木で一面覆われていたことになります。

 

 左岸には日本の棚田百選に指定されている深野の棚田が広がります。棚田は白猪山の花崗岩の石垣からなり、「石の芸術」と呼ばれています。何と言ってもこの棚田は地元の人たちが耕作する現役の棚田だと言うことです。白猪山の麓にある一番標高が高い街は、「夏明」という地名があり、ここは昔から肥料がなくても豊かに実る田畑が広がっています。全国にも「虫明」や「夏明」と呼ばれる地域は、いずれにしても穀物が豊かに実る地域です。ここは松阪牛のふるさとで、棚田のある上郷地区で肥育された牛は松阪牛の中でも絶品のなかの絶品です。