美し国三重、志摩市にある安乗岬に行きました。灯台守の映画「喜びも悲しみも幾歳」のロケ地となった安乗岬の先端に灯台があります。
手前が安乗岬、向こう岸はスペイン村が見えています。安乗といえば河豚です。冬の安乗河豚は絶品。左方向は去年サミットがあった志摩観光ホテルがあります。
まるせいという食堂で安乗河豚コースを頼みました。ポン酢には絞りたてのカボスが入っています。
最初に出てきたのは、鉄刺です。この地方ではふぐ刺しを「てっさ」と読んでいます。
その次に出てきたのは、河豚の唐揚げです。ゆずを搾るとこれまた最高。
お鍋はこんな感じです。鉄皮はコラーゲンたっぷりでしゃぶしゃぶみたいにお湯をくぐらせると溶けてしまいます。
最後は雑炊。これだけ食べると体から汗が出てきて暖まります。
デザートは抹茶アイス。ほうじ茶とよく合います。
どっかの老舗で食べれば、一万円はするお料理を半額でいただけます。ここは直接買い付けをするのでこんなにお値打ちに高級食材がゲットできるようです。メニューを見てみると余計な物は入っていません。出てくる物は絶対に必要な物だけに選び抜かれているようにも思われます。ポン酢なら搾りたてのカボスが入っているし、薬味一つにしてもこれがなかったらダメって物があるのでしょう。雑炊がお塩で味付けするのも、これは塩でなければ美味しくならないって感じがしました。お米もといで水切りをしてすぐに煮立てられるように仕込んであります。すべては安乗河豚を引き立てるための物なのでしょう。志摩半島の最果ての小さな漁港の卓越したお料理です。