日本の神話に因幡の白ウサギの話があります。ウサギは沖の島から本州に渡りたいので、サメをだましてサメを並べておいて頭をピョンピョン跳んで海を渡りました。だまされたサメは怒って、ウサギの皮をはいでしまいます。これってウサギはかなり悪ですよね。
ウサギが皮をはがれて痛がっていると、大国主命がやってきて、ウサギはがまの穂の上で転がったら毛が元にもどりました。ウサギは、大黒さんに綺麗なお嫁さんをゲットできると予言します。やがて大国主は出雲に祭られ、縁結びの神様となりました。大黒さんは大きな袋を担いでいます。80人の兄さんのグッズが入っているようで、さぞ重かったでしょう。
さて、袋を担いだ人が幸せになる話は世界各地にあります。しかも、そこにウサギがやってきてワニ(サメ)をだますという筋書きです。これはアフリカの話です。
アフリカは雨が降らなくて干ばつになり、ワニが死にそうになっていました。かわいそうに思った男の人がワニを助けてやろうとしました。男の人はワニを袋に担いで沼に運びました。袋から出たワニは、腹が減っていたので助けてくれた男の人を食べようとします。
そこへウサギがやってきて、「ワニさんは本当にこの袋に入ったの?」と尋ねます。ワニは本当だというと、袋に入りました。人々はこれがチャンスと思い、ワニを袋だたきにして殺しました。その頃、流行病があってワニの肉を食べると治りました。人々はワニの肉を食べて助かりました。めでたし。めでたし。
これって、袋を担いだ男の人が出てくるし、ウサギがワニをだますという内容です。ウサギはおとなしいけど、本当はかなり悪なんじゃないかと思いました。
さて、夏休みの読書感想文でこんなのを書いたら、先生は卒倒してしまうので、絶対に真似しないでください。まして、こんな絵を描いたら、人格が疑われるかも。「お嫁さんをゲットする」なんて表現をしたら、女性を物として扱っていると、お叱りを受けること間違いなし。
みなさんのお家のウサちゃんは、いい子してますか?それにしても大国主命、婚活が成功してよかったですね。