2.エリアによる打ち分け
「コートエリア」シリーズや「やってはいけないミス」シリーズでお話したことにも関わることなのですが、プレイヤーが打つ場所によって「狙うべきショット」が違います。
したがって「やってしまっても許容できるミス」と「絶対にやってはいけないミス」が存在します。
これを意識するだけでも違うのです。
よく間違えるのは、
「ウィナー・ショットを打つ練習をしよう」
と決めたのは良いけれど、球出しを適当に出してしまうせいで、どんなショットでもやみくもに強く打つ選手に育ってしまう、ということがあるのです。
たとえば、うちのチームではベースラインよりも後ろ側のことを「ディフェンス・エリア」としており、そこからのショットには絶対にミスは許されません。
ですから、逆に言えば、ディフェンス・エリアからウィナーを狙うようなショットは打たせない、ということです。
もちろん、選手の中には能力が高い子がいますから、そういう選手にはウィナーを狙わせることはあるのですが、それは特別。
したがってチームとしての全体練習で「ウィナー・ショットを打つ練習をしよう」ということになれば、自然と短い球出しをしなければいけない、ということになります。
打ったときのミスの種類で、僕が叱るかどうかも変わってきます。
そこで1.のシングルス、ダブルスの違いにも関わってくるのですが、シングルスとして設定している場合、ディフェンス・エリアからのショットで「やってはいけないミス」の順番は、
ネット→サイドアウト→バックアウト
となりますし、ダブルスの場合には、
ネット→バックアウト→サイドアウト
となるわけです。
さらに、それがコントロールを重視しながらもミスをしてしまったのか、ディフェンス・エリアにも関わらず、何も考えずにフルスウィングしてしまったのか、ということでも僕の叱り方が変わります(笑)。
【次回へ続く】