スマッシュの球出しの時には、次のように出します。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/11/1e/p/o0720104014422159558.png?caw=800)
これはもう、安全性優先です。
ですので、スマッシュそのものの練習でしかありません。
実戦的なコースを狙わせる練習をするのであれば、1列でやるしかないと思います。
女子高校生では、ピンポイントでスマッシュをコントロールできませんから、2列でやるとかなりあぶないですから。
そのかわり、この練習をするときにこそ、コントロールを厳密に求めます。
女子高校生の場合、パワーには限界があります。
叩き付けるようなスマッシュをしたとしても、コースが悪ければ、簡単に返せてしまう。
下手に叩き付けてバウンド位置がネットに近いと、ちょうどベースラインあたりに落ちてくる、なんてことはよくありますから。
なので、うちのチームのスマッシュは、できるだけ足の長いスマッシュにします。
そのほうが実戦では決まりやすい。
またこの球出しのときには「スマッシュ」の練習だけに限定しない場合があります。
うちのチームだと、スマッシュ用の球出しをするつもりでも、上手く上げられない場合がある。
それをわざと使って「状況判断」を含めた練習にもします。
選手には普段から、
「身長の2倍以上のロブなら、スマッシュにしろ」
と言っています。
ボールそのものが高くても、直線的なボールの場合には、ハイボレーにするしかありません。
が、そういう「状況判断」を含めた練習というのはなかなか行えない。
スマッシュならスマッシュ、ハイボレーならハイボレー、という練習しかしない場合が多いのです。
球出しが上手くないことを逆手にとって(笑)、
「スマッシュにできないようなボールはハイボレーに。
スマッシュもハイボレーにもできないボールは、見送る判断をして合図」
という練習にしてしまうのです。
スマッシュとハイボレーは全く腕の動きが全く違います。
スマッシュを打つつもりでラケットを肩に担いだあとに「間に合わない!」と判断してハイボレーに切り替えても、ラケットが下から上に向かって出されるために、ショットが抑えられないことが多くなります。
手首の強さを鍛えるよりは、状況判断の早さを練習をした方が現実的です。
そして、ロブが上がってきた方向とは角度を付けて、ピンポイントでコントロールしたスマッシュが打てること。
それがこの練習の目的としてやってみてください。
【次回へ続く】