本日紹介するのは、
 
「非常識なテニス上達法則
 
 田中信弥 著」
 
 です。
 
 
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 タイトルこそ「非常識」と書いてありますが、そんなことはありませんのでご安心を(笑)
 
 実は1年以上前にすでに読んでいた本なのですが、ご紹介が遅れました。
 
 僕としては、以前お話しした「共感」と「新発見」のバランスが非常に良い本でした。
 
 最初に「新発見」は、トッププレイヤーのフォームなどをまねるときの方法論。
 
 一つの運動を分析するときに、一連の動作を順に分解した後、「視覚(V)」「聴覚(A)」「身体感覚(K)」のどれで判断できるかに区分し、またそれぞれが「外部(e)」「内部(i)」に区分けすることで、その「マネ」がしやすくなる、というもの。
 
 これだけのスペースではなかなかお伝えしにくいので、ぜひ本書を読んでもらいたいんですが、いまままでそんな感じで、プロの動きを分析したことがなかったので「これはいい」と。
 
 これをやれば、生徒にも伝えやすくなるかもしれません。
 
「共感」のほうは、作者の言葉を借りれば、
 
“現象”面(見た目)では普通の打ち方、“体感”面(自分の感覚)では非常識な打ち方、この使い分けをすることが、テニス後発部隊の方々が世界トップの選手と同じ打ち方をこなすうえでの肝となるわけです
 
 ということ。
 
 作者が本の中で紹介されていたのは、
 
「フルスウィングでも(鋭いトップスピンで)コートに入る打ち方」という“現象”のための練習として、
 
「ラケット面を地面に向けたまま打つ」という“体感”を使った練習をすること、でした。
 
 これだけを読むと、
 
(おいおい、なんだ、その教え方は)
 
 みたいな感じになる方もいらっしゃると思いますが、大丈夫。
 
 作者の田中氏は自身も日本ランキング7位、伊達公子選手に帯同したり、日本代表のコーチも勤めていらっしゃる方なので、ラケット面が前を向かなければボールが前に飛ばないことぐらい、重々分かっています(笑)。
 
 だからこそ、
 
テニス後発部隊(社会人からテニスを始めたウィークエンドプレイヤー)の方々がマスターするには、かなりのパラダイムシフト(思考の転換)が必要
 
 であるとして、そういう非常識な練習も必要なんだといっています。
 
安心してください。これは体感上の話です
 
 とも断ってらっしゃいます。
 
 キャロライン・ウォズニアッキ選手と杉山愛さんの対談からも、その「“現象”面(見た目)」と「“体感”面(自分の感覚)」との違いの例を説明されてもいます。
 
 これが、僕にはドンピシャだったので、ホント、買って良かったと(笑)
 
 どんなふうにドンピシャだったのかは。。。。次の話。
 
【次回へ続く】