えらく久しぶりの更新となってしまいました。
仕事のキャパが狭いとダメですなぁ(笑)。
もともと「デジタル」人間ではないので、疲れているときにパソコンを長時間見る気力が湧きません。
テスト期間が近づき、ようやく一段落してきましたので、更新をしていきましょう。
それではストレート・ラリーで自分のショットがショットが短くなったときの対処法です。
かなり前になってしまいましたので、前回の図を確認しましょう。
相手から見たオープンスペースがこれ。
前回もお話ししたとおり、コートの前方に詰めてきた相手から見ると、味方後衛側のサイドは非常に広く見えます。
横方向が大きく見えるだけでなく、ネットに近づくと、ネット上からコートが見えるような感じになるために、心理的にも非常に広く見えるんです。
これでかえって力んでミスショットを打ってくれるような相手ならいいの(笑)、普通はこの時点で味方にとってはピンチ。
普通のポジショニングでは鋭いショットを打たれて終わり、となってしまいます。
そこで、うちのチームでは次のように指導しています。
味方前衛は、いつもよりも1歩ほど、オープンスペース側にポジショニングを取ります。
ただしこれは、相手後衛の視界を削るためだけのポジショニング。
オープンスペースの側のショットには「色気」を出さず、味方後衛に任せます。
図のようなポジショニングを取ると、相手後衛は一発を狙って味方前衛のサイド(アングル)へのパッシング・ショットを打ってくる可能性が高いので、それだけを警戒します。
さらに、以前から言っている、ストレート・ラリーで行うべき「ギャンブル」もこのときばかりは封印です。
今回のような状況になった時点で、こちらの「負け」ですから、ここでこちらが一発逆転を狙ってもダメ。
初・中級者は、まずは「イーブン」に戻すことを考えるべきです。
そして味方後衛も注意が必要です。
相手後衛にとっては、ショットの選択がかなり広がりますので、いくらオープン・スペースが狭くなったとはいえ、前後に揺さぶられる可能性は十分にある。
これも、あくまで確率の問題ではあるのですが、相手後衛の体勢を見て、多少のポジショニングの修正が必要です。
特に、相手後衛がショット打つ瞬間、ネットよりも打点が低い場合には、心持ち前掛かりになり、ドロップショットなどに対応しましょう。
ネットより低い打点ならば、万が一、強いショットが打たれたとしても、山なりのショットにならざるを得ず、深く打たれても対応が可能ですから。
注意するのは、相手後衛の打点が高い場合。
何がくるか分かりません(笑)。
ただ、コースは限られており、慌てなければ十分に対応は可能です。
やっていけないのは「一発逆転」を狙うこと。
初・中級者がやってしまいがちなのは、相手の強いショットをカウンターで強く打ち返そうと大振りになってしまうことです。
相手の強いショットに打ち負けまいと、無意識に振ってしまうのですが、そんな高等技術があれば、そもそも「初・中級」ではありません(笑)。
ボレーと同じ感覚でショットを返し「しのぐ」しかない。
普段の練習では、そういう設定での練習をなかなかやらないのですが、選手を図でいう相手後衛と味方後衛の2カ所に置き、緩やかな球出しを相手前衛役の選手にストレートに打ち込ませて、それを「確実に返す」という練習をするべきです。
ぜひ、取り組んでください。
【次回へ続く】