その他にも、シュートエリアを記録する「シュート確率ファイル」っていうものを、同じような形式で作りました。
 
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 どこからのパスを、どこでキャッチして、どこから、どんな種類のシュートを打って、どれだけ決まったのか、というのを記録できるものです。
 
 これも、マクロを利用して、上のコート画像をタッチすると、その下に自動的に記録ができるようにしてあります。
 
 エリアにいたっては、ハーフコートを23ブロックに分けていますから、そこらへんのアマチュアチームで使ってるデータよりもかなり細かい……はず(笑)。
 
 いくらデータが多くても、生データだけでは使いづらいので、ここから自分でピボットテーブルを作成し、選手ごと、プレイパターンごと、エリアごと、などにデータをまとめ直すことが非常に手間ではありましたが、それがすごく大切でもありました。
 
 これを使うと、それぞれの選手の苦手な角度やシュートの種類、フォーメーションの偏りまでわかってきますし、相手チームの動きも記録できれば、ディフェンスのどこが弱いのかも分かり、その後の練習に役立ちます。
 
 また、ボールを触っている「ボール支配率」を計算できるものを、エクセルで作りました。
 
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 将棋の中継などによく使う、お互いの時間を計るようなタイマーのようなものです。
 
 それぞれの高校がボールを持った瞬間に、その高校のボタンを押すと、時間を計測して累計していくようなファイルです。
 
 サッカーでは、特に最近の日本サッカーの多くがポゼッション・サッカーを目指していることもあって、よく「ボール支配率が高いほうがいい」というようなことを言われますが、バスケットボールの場合は、必ずしもそうではありません。
 
 24秒以内にシュートを打たないと(少なくともリングに当てないと)ダメ、というルールがあるために、ディフェンスとしては、相手オフェンスに長く時間を使わせて時間切れにする、という作戦にでることが多いからです。
 
 特に、うちのように速攻型のチームではなおさら、ボールを持っている時間が長い、というのは致命傷です。
 
 負けた試合の時間を計ると、明らかに1回のオフェンスにかかる時間が長くなっていたり、攻撃回数は少ないのに、ボール支配率だけは高かったり、という状態になっていました。
 
 ボールを持ってからシュートに行くまでの時間が、入れるにしろ外すにしろ、遅かったわけです。
 
 逆に、点数に結びついたプレーでの特徴を捉えれば、
 
「ボールを保持してから○○秒以内に、こういう状況にまでは持って行こう」
 
 など、具体的なプレイスタイルを設定することができます。
 
 これも、自分たちのチームプレイを確認するのに非常に役に立ちました。
 
 特にバスケットなどは、アメリカで人気のあるスポーツなだけに、プロの方が作ったアプリもたくさんあります。
 
 iPadなどで検索すると、驚くほど出てくる。
 
 それに比べると、テニスは。。。。。これは次回お話ししましょう。
 
【次回へ続く】