ストレート・ラリーで、ポーチを決めるための「前フリ」「フェイク」の2つ目。
 
 わざとサイドを開けるように立つことです。
 
イメージ 1
 
 基本的なポジショニングよりもオープン・スペース側に立つことで、ポーチに出そうな雰囲気を相手後衛に感じさせることが狙いです。
 
 そして、にもかかわらずポーチに出ない、というのも重要。
 
 こちらがわざとポーチに出そうな雰囲気を出すことで、相手はサイド方向を抜こうとします
 
 前衛はオープン・スペース側に立ち、ポーチに出る雰囲気を出しながらも、意識は全てサイド方向。
 
 ですから、相手後衛がサイドを抜こうとしてくるショットは、絶対に抜かせてはいけません。
 
 このプレーの目的は、相手を混乱させること、です。
 
 相手にサイド方向を抜かせておいて、それをボレーで仕留めることさえ、前フリでしかない。
 
 前回のわざとサイドを固めるプレーと合わせて行うことが重要です。
 
 サイドを固めていたかと思えば、ポーチに出てきたり、ポーチに出てもおかしくないようなポジショニングをしながら、その実はサイド方向を固めてしまったり。
 
 選択肢が少なくなると、人間は無理をします。
 
 打たなくても良いところに打ったり、力んでショットを打ってしまったり。
 
 ポーチ自体は、全てのショットに対して行えるわけではありません。
 
 だからこそ、パターンを読まれてはいけません。
 

1.「普通のトライアングル」
2.「サイドを固める」
3.「わざとサイドを開ける」

 
 1.「普通のトライアングル」を中心にして、2と3を組み合わせれば、相手はかなり迷ってくれるはずです。
 
 ポーチ1本をするために、1~3の動きを混ぜるために、何本かを「犠牲」にするというか、「スルー」する必要が出てきます。
 
 その間に後衛がミスをしてしまっては意味がありません。
 
 特に初・中級者がストレート・ラリーになった場合、後衛どうしの力量の差が出る前に、いかに「前衛vs後衛」の形に持って行けるかが勝負の鍵を握ります。
 
 何本か前の「フェイク」が、ボディーブローのように聞いてくることもありますから、ゲームを通して行うようにしましょう。
 
 焦らず、しかし躊躇せず、がポーチの原則です。
 
【次回へ続く】