ストレート・ラリーの怖いところは、まず「ちょっとした勘違い」が起こることです。
クロス・ラリーと違い、ストレート・ラリーは視野が「広く」感じられることがあるんです。
まず、クロス・ラリーを確認してみましょう。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/87/93/j/o0500072214422144856.jpg?caw=800)
実際のオープンスペースは、上図で示した範囲になります。
しかし、後衛が感じる「広さ」は違う。
後衛プレイヤーの「広さ」の判断基準は、視野に入ってくる「エンドラインの長さ(広さ)」であることが多いんです。
特に初・中級者はそう。
ですので、実施に感じる「広さ」は、下図のようになってしまいます。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/76/e3/j/o0500072214422144867.jpg?caw=800)
残りの部分、いわゆる「アングル・ショット」を打たなければいけない範囲は、回転数を増やすかボールスピードを調節しなければ、簡単にサイドアウトになってしまいます。
エンドラインいっぱいに打とうとすると、ちょっとタイミングがずれたらサイドアウトになってしまうので、この範囲はやはり「狙って」打つ必要がある。
また、その打つ方向には、手前に味方前衛がいますから、それほどギリギリも狙えません。
そのために、このアングルをつけたエリアは、「打てるはずの範囲」から無意識のうちに「除外」してしまうんです。
したがって、意外かもしれませんが、初・中級者にとって、実はクロス・ラリーを無意識のうちに「やりにくい」と感じていて、それを避けるために、根拠もなくサイドチェンジをしてしまうことがあるわけです。
【次回へ続く】