さて、前回はテニスの歴史をかるーーく確認しましたので、それに合わせて、グリップの握り方を考えていきましょう。
 
 当初、石に糸を巻いただけのボールではほとんど弾力性もなく、バウンドもしなかったはず(死人が出たぐらいですから)。
 
 自然と、打点は非常に低く、「打つ」というよりも「すくいあげる」ようなスウィングでした。
 
 そのために一般的であったのが、現在で言うところの「コンチネンタル・グリップ」です(図1)
 
イメージ 1
 
 手首を自然に伸ばした上体で握ったとき、前腕の延長線上にラケットのフレームが並び、フェイス面がほとんど見えない握り方を言います。
 
 こういう握りを「薄い」と表現するわけですが。。。やっぱりラケットが「薄く」見えるからでしょうかね?
 
 英語ではこの「薄い」「厚い」っていう表現をするのか知りたいところです。
 
「コンチネンタル」とは「大陸風の」という意味。
 
 当時は皆この持ち方ですから、あえてこんな呼び方をしていたわけはありません。
 
 バドミントンで「グリップの握り方」にテニスほどには名前がついていないのは同じ理由。
 
 みんな同じ握り方ですからね。
 
 つまり、テニスの歴史でグリップの握り方に「違い」ができてしまったことで、それぞれに呼び方が生まれたわけです。
 
【次回に続く】