札幌のとあるサウナのリクライニングチェアで寝ていたときのこと。







泊まるつもりで寝ていたので

他の客も全員寝ていて

すでにライトダウンされた深夜。







ゆっくりサウナに入り

マッサージを受け

寝酒に冷たい生ビールの溜飲を楽しみ

眠りの世界へ。







深い眠りの中から自分の身の変化に気付いた。





眼は閉じているが意識がぼんやりと広がっていく。





意識が少しずつ覚醒していくのと体の変化が同時に進む。





だが、思考は茫洋と、さ迷い続けていた。





夢の中の出来事かのように思われていたことが



変化が下半身であることに気付いた。





意識がより覚醒していく。





思考が始まる。





しかし…





下半身が叫んでいるようだ。





動いているものが手であることが想像された。





手が下半身を這うように動いている。





もう意識は覚醒した。





だが、目を開けられない。





体も動かせない。





サウナパンツの横から忍び寄るように手が入ってきた。





初めて危険を感じた。





戸惑いと困惑。





パンツの横から入れられた手は、執拗に動いている。





自分の中で何かが葛藤している。





手の動きが激しさを増そうとした時





眼を見開き一気に体を起こした。





そいつはビクッと反応すると素早く忍者のように走り去った。





20代後半くらいの痩せた小柄の男だった。





逃げるときの俊敏な動き。



かなり慣れているようだ。





あのまま、されるままに身を委ねていたら……





自分を少し恥ながら

惜しかった気持ちを楽しんでいる。






あれから、あのサウナには行かない。







あきらのZUMBAが走る!!!札幌ZUMBA札幌ズンバ札幌-i.jpg


(この写真と文中のサウナは関係ありません。)