リリー・フランキーさん、木村多江さん、錦戸亮さんが出ている映画コットンテールを見に行きました

イギリス人監督の作品というのも、なかなか興味深くて


前情報を入れずに見るのが好きなので、ネットニュースやインタビュー記事を目に通すことなく映画館に向かいました



あぁ、イラッとするし、暗いし、情けないし、歯がゆいし、イラッとするし(2回目)、呆れちゃうし

そんな、正にどこにでもある家族の話だったなぁ、という感想でした


無理して陽になろう、陽で取り繕ろうとする場面は特になく、当然感じる葛藤や失望を静かに映し出していました


家族だからって何でも話したり、理解したり受け止めたり、できるものではない

家族だから話せないこと、話したくないこと、知らせたくないこと、知られたくないことなど色々ある

家族ってそういうもんだよね、という少し安堵を与えてくれる映画でした

もちろん最後には光が見えるストーリーになっていので、私は好きでした



ネタバレになりますが


リリー・フランキーさんと木村多江さんは夫婦で

その夫婦の息子が錦戸亮さん


木村多江さんが認知症を若くして発症し、その不安と事実を最初はリリーさんは受け入れられなくて、軽くしか見ていなくて

彼のその振る舞いに、木村多江さんは目を伏せて失望していました


それでも自分が惚れて結婚した奥さんが病に負けていく姿を息子にさえも見せたくなく、意地を張るリリーさん

家族なんだか一緒に乗り越えていきたい、寄り添いたいと思っている息子の温かさにも、『頼ってくれよ』と懇願する彼の目にも背を向けるリリーさん


そこは男のプライドが邪魔をしてるのか


それぞれが気持ちと思いやりを持ち寄っても、混じり合わないこともある

混ざった結果、想像しえない色になってしまうこともある

それって家族あるあるだと私は思っていて、それをイギリス人監督が描いてるというのが趣があるなぁと感じました


アラフィフになって、この映画の登場人物のさまざまな心模様が過敏に感じ取れるようになって

木村多江さんの最期はどうだったのか?の最大の問題も、どの立場で見るかによって感想も異なる作品

あと2回ほど見ようかな