買い物が、楽しい。
ホームセンターとスーパーへ買い物に出かけた。以前は、とにかく買い物が面倒で、必要なものはネットでポチってばかりいた。ところが最近、実店舗をぶらぶらするのが結構楽しい。ホームセンターなんて、特に目的もなく工具やら生活用品やら眺めながら、店の中をくまなく徘徊している。気づけば、13時半を回っていた。腹減ったな。昼飯どうするか。なんとなく寿司の気分だったので、初めての店にふらりと入った。「カウンターどうぞ」白木のきれいなカウンター。熱いおしぼりで手を拭いていると、「お飲み物、いかがいたしましょう?」以前なら、ここでビールだった。今日はノンアルで。カウンターの中には、先代と若旦那だろうか。親子でやっているように見える。寿司も、昔のようにたくさんは食べられなくなった。いいところを、少しだけつまめばいい。池波正太郎が「男の作法」で、寿司の食い方について書いていたのを思い出す。なんとなく、池波を気取ってみる。笑「ご旅行ですか?」若旦那に聞かれた。「いや、地元です。笑」そんなことを二、三話しながら、寿司をつまむ。それにしても、なんで最近こんなに実店舗での買い物が楽しくなったんだろう。ぼんやり考える。たぶん、自炊を始めてスーパーへ行くようになったのがきっかけだ。最初の頃は、「きゅうりを買う」となれば、きゅうり売り場へ一直線。買ったら帰る。ほかの商品なんて、ほとんど見ていなかった。それが料理のレパートリーが増えるにつれて、これ、どうやって食べるんだろう。これ、今度使ってみるか。そんなふうに、いろいろ見るようになった。家の掃除も以前よりまめにするようになって、生活用品にも目が向く。今ではホームセンターを一時間くらいうろうろしている。笑以前は、自分の生活なのに、どこか他人事みたいにしていたところがあったのかもしれない。当時一緒に暮らしていた人には、そのあたり、少し申し訳なかったなと思う。今さらだけど。笑最後に、熱い椀物。いい締めだ。寿司はいい。さっと食って、ぱっと席を立てる。店を出る。いい店だった。気に入った。また来よう。