さて、ただ休んでいるのも芸がないので、神経症とか精神疾患とかの治療法でも書いてみたいと思うことですよ。ハイ。

東洋医学ではアタマの不調は心の乱れによると考えます。心とは何か?ありとあらゆる人間の活動を統御するもの、くらいの意味で解されていますが、(君主の官といいます。)昔の人は心臓に異常ありととらえたのですね、ココロの乱れなんかも。で、代表的な症状が心陰虚であります。心の陰液の不足により、心が熱を持ち、精神不安、動悸、息切れ、胸のつかえ、のぼせ、イライラ、掌足裏のほてり、口渇、寝汗などの症状が現れます。また心気虚なんてのもあって、この場合精神衰弱、また心血虚では情緒不安定などがみられます。

で、これどうやって治療するかというんですが、まず内関で反応を見ます。大体すごく虚していることが多いです。この辺は感覚の問題なので、そこらの鍼灸師つかまえて聞いてみてください。

反応の出ているツボに鍼します。少陰心経・厥陰心包経・それから津液(体の中の水分)が昇らないことを考えて太陰脾経、太陰肺経などが選択肢になるでしょう。重要なのはここからで、前にも書いたんですが肩と頸がガチコチなのです。例外なく。津液がそこに滞留しているものと考えられます。で、これはまあセオリー通りに肩外兪・肩中兪・肩井、頸にはあまりツボがないんですが探してみてください。頸動脈小体の上がトリガーポイントになります。あと、髓会ということで懸鍾なんかもいいでしょうね。そんなところです。