高齢化社会が進むにつれてハイスピ-ドで襲いかかる中高年齢層へのがん対策とは違いゆっくりイズムの後期高齢者層へのがん治療。これからこうした患者が増えると思い少しでも参考になればとまとめてみました。


患者  78歳。50年前二女誕生の際大出血。輸血8本、止血剤数十本を打つ。

       20数年後c型と判明。以後月1回のペ-スで定期検査。3年前に肝臓左下カンドウミャク付近に白っぽいかげが見られ、検査の結果3センチぐらいの肝臓ガンと判明。すぐ都内の総合病院でカテ-テルでの塞栓術。抗がん剤投与、2週間の入院。当初開腹手術も検討されたが高齢のため断念。

今年に入り上記患部の周辺に薄いかげが発生。がんの再発。切除手術と違いカテ-テルでは10-20パ-セントのがん細胞が残るとのこと。7月2回目の塞栓術。抗がん剤を変える。その際少し離れた場所に微細ながん細胞らしきものが散見され

陽子線治療によってこのがん細胞の成長を止め退治することになった。


陽子線治療  筑波大学病院で照射。がん細胞のdnaに充て成長を止めるピンポイント療法。他の放射線と比べ陽子線は寸止めの治療が可能。他の臓器に影響をあたえない利点がある。