西野監督「本田、香川らは欠かせない」 ガーナ戦メンバー発表
青山は「いま最高のパフォーマンスを披露している選手の1人」
――この27人から、(W杯メンバーの)23人を選ぶということではないという認識なのか。それともここから23人に絞るのか?
西野 もちろん、基本的にはこの27名からという考えを持っています。30日にガーナ戦がありますから、あくまでもそれ以前にキャンプの状況を見て追加招集を受ける選手も(いる)。バックアップの選手にはそういう準備をしておいてほしい。ゲームが終わったあとの状況にもよりますが、そのタイミングで入ってくる選手も考えられるということです。もちろん、ガーナ戦がロシア大会での戦いへの第一歩であることは間違いない。そのテストに対しての27名ですから、基本的にはこの27名からと考えています。
――「BIG3」と呼ばれる本田、香川、岡崎が選ばれている。岡崎を選んだ理由と、どのような仕事を期待しているのか?
西野 彼の持っているプレースタイルというよりは、われわれがこれから大舞台で戦っていく上で、間違いなくすべて止まっている選手がいたとしたら戦えない。「止まっている」というのは、体もそうですけれど、判断力、頭の働きとか、ボールを速く動かせないとか。そういうタイプの選手は間違いなくあのレベル(W杯)では戦えない。
岡崎の場合は、プレミアリーグの非常にタイトで厳しいゲームのなかで、今でこそ少しけが持ちではありますけれど、あれだけ体を動かせて、チームに対する貢献があり、しかもストライカーとしての役割を果たしていく。そういう総合的にゲームの中でも彼の役割というのは、代えがないと私は評価しています。ただ運動量が高いだけではなく、常に2つ3つ先のプレーに対する貢献度、献身度は絶対にチームに欠かせないと思っていました。いま懸命にトップフォームに戻そうとしていますけれど、間違いなく、この1カ月の猶予があれば、彼は良い状態に持っていけるという予想がある。そうした想像力を働かせた上で、彼を選出しました。
――本田、香川を選んだ理由。最近の彼らの状況についてどういった評価か?
西野 どういった評価なのかというのは、彼らのトップフォーム、トップパフォーマンスというのは、代表の中で今まで積み上げられてきたものであり、チームの中心選手でありました。ただ、香川については、本当にデリケートに考えないといけない。彼の選手生命というか、3カ月もトップステージでやれていないという中で招集をしました。これは間違いなく彼の状態を期待しながら、このキャンプで最終的に確認したいということです。私自身も数週間前に現地で彼の状態を確認してきましたし、その上で、最終的に入るのかどうか判断するというところは、やはりキャンプを通じて見てみないといけないと。彼も間違いなく代えの利かないプレースタイルを持った選手ですから、彼がトップフォームに戻っていることを期待するところです。
本田に関しても、ステージが中南米での違ったコンディションのなかでやれているところと、代表の中でのフルにトレーニングをしたり、ゲームに対するパフォーマンスというところの、チェックをしたいという思いがあります。本当に彼らのプレーって言うのは、皆さんもご存知の通り、代表チームに欠かせないもの。そういうパフォーマンスを維持して、さらに代表チームに貢献してほしいというところです。
――前体制であるハリルホジッチ監督時代から選ばれていた選手がほとんどの中で、青山はかなり代表から離れていた。彼を選んだ理由と評価を教えてほしい。
西野 今のチーム事情を彼が作っていると言っても言い過ぎではないと思うくらい、現在の(サンフレッチェ)広島のサッカーを象徴している。キャプテンであり、中心選手であり、チームの精神的支柱であると思っています。少し遠ざかっていますけれど、彼は過去にも代表に選ばれていますし、そこでの貢献度も高く評価しています。過去の実績と経験値、プラスして現状のトップパフォーマンスというところを評価しました。できることなら、最終的にも代表チームに力を貸してほしいと。間違いなく、いま最高のパフォーマンスを披露している選手の1人だと思います。
長谷部にキャプテンを「ぜひやってもらいたい」
――キャンプ中にコンディションなどを見極めたい、1カ月後のパフォーマンスへの想像力を膨らませると言ったが、W杯初戦のコロンビア戦にどういう戦い方で挑むのか。戦術的なイメージはどれだけ描けているのか。もう1つは、チームに新しい風を吹かせるために、長谷部からキャプテンを交代するような考えはあるのか。それとも引き続きやってほしいのか?
西野 自分のプランの中では、やはりこういう準備期間で、短いとか長いとかじゃないんですが、このタイミングでできるチーム作りでいえば、できるだけ早くメンバーを固定してチーム作りに入りたい。キャンプ中にチェックやテストをする猶予はないはず。当初のイメージでいえば、もっと早い段階でメンバーを固めて、ガーナ戦もW杯のテストとして使いたかったし、そこに向けてチームを固めていきたいというのは正直、考えていました。
ただ、シーズン制も違う中で、国内外の選手のコンディションが一番そろいにくい状況でもあります。刻々と変わっていく中で、バックアッパーも含めた中でチームを作っていく、見極めていくのが必要なことだと思いました。その中で27名を選び、追加招集も考えられるわけです。当然、コロンビア戦に向けての対応を考えての1つではあるんですけれども、なかなか正直、そこに絵はまだ描けないというところはあります。ただ、コロンビアに対して勝ちにいく、そういうシナリオや予測力は(働かせています)。
選手によっていろいろな掛け合わせがあり、描けることがあるのですが、その中で勝つためにベストな選択をしていきたいと思うだけです。その過程の中で選手によって変化することもありますけれども、具体的にどんなスタートメンバーで、いくつかの想像の中で、可能性を考える中で、一番いい選手、グループ、チームということを考えている段階です。
長谷部のキャプテンについては、本人に直接まだ伝えてはいないですけれども、ぜひやってもらいたい。そういうプレーヤーだと考えています。
――FW登録が4人になっているが、ここまでハリルホジッチ監督は2トップはあまり試していなかった。これは2トップも考えての選考なのか?
西野 あらかじめお話したいんですけれども、DF、MF、FW。私がリストを作る段階で、このポジションを示すアルファベットをボードに載せたことは一度もないんです。想像の上でポジションは置いていません。選手のスタートポジションであろうところにメンバーは乗せていない。このリストを見るとFWは4人しかいないのかと思われかねないので、できればポジションの表記はGK以外は外してほしいくらいです。
(FW登録の4人は)確かに、前線をやれる選手ではあると思いますけれど、彼らにとっても前線だけではない、シャドーのMF的なポジションに入る可能性もありますし、サイドのラテラルになる可能性もある。MFの選手でも、前線で2トップ、3トップ、1トップとポジションも変わってくるので。バランス的にいろいろありますけれども、現時点ではそのオプションというのは、対応力が間違いなく求められると思うので、固執したシステムやポジションだけではない。ポリバレントな能力を持った選手たちがこのリストの中にもいると思っています。そういう戦い方、戦術的な柔軟性も出してほしい。選手たちにも、たくさんのオプションを考えて伝えていきたいと思います。
――先ほど青山選手の話があった。ハリルホジッチ監督時代には入っていた久保、中島翔哉の名前がない。この辺りの考えを教えてほしい。
西野 久保に関しては、彼は自クラブ(ヘント)で27日まで(ベルギーリーグの優勝を争う)プレーオフというシビアなゲームを控えています。そこに最後、入れるかどうかは今週決定するんですけれど、まずクラブに対して、オフィシャルな、非常に大事なゲームを控えている中で(招集できるかどうか)。(W杯に向けたメンバー選考の)状況について言えば、追加招集もかなう段階なので、クラブに負担のかかるところでリストに出したくないという思いもありました。もちろん戦力として考えていますし、そういう状況のクラブがいくつかは海外組にはあって、その1つが久保です。そういうことで、追加での招集ということも十分に考えています。
中島に関しても、1年間、ポルトガルリーグで非常に結果を出した選手ではあります。ただ、彼はポリバレントでは1年間なかったですね。同じポジション、多少は違うポジションでも見ていましたけれども。そのポジションは日本代表の中で一番リストが膨らむ、成果を出しやすいポジションでもあると思います。そういうバランスの中で、今回は選出しませんでした。
――冒頭に予備登録の35人を決めた後に、2人ほど入れられなくなった選手がいたと言った。それはけがで差し替えになったのか、それとも回復を待ってプレーできる見通しがあれば戻ってくるのか。状況を詳しく教えてほしい。
西野 結論から言いますと、最終的には35名ではなく、現状考えられるのは33名です。1人はガンバ大阪の今野(泰幸)。重いものではないそうですが、オペを受けなければいけないという状況です。この期間での復帰は望めないということで、リスト外になりました。私とすれば、彼にも本当に経験値と実績があり、欠かせないという評価をしていましたので、何としても(リストに入れたい)と思いましたけれども、リストを挙げた翌日にそういう結果が出たので、やむなくリスト外としました。
もう1人はフロンターレの小林悠。今朝、報告を受けて、2週間程度のけがを負ったと。彼は今日、ここ(リスト)に入っていました。最終的には今朝まではプラス5名(ガーナ戦に28名選ぶ)という判断をしていましたが、彼も残念ながら、外さざるをえないと。現状、33名がリストということになります。
(ラージリストの入れ替えの可能性について)今朝報告を受けたので、そこで即答して差し替えという判断には至っていないので、バックアッパーたちの状況などを含めて、必要があれば差し替えたいと考えています。ら

